腰痛にはストレッチが良いと言われましたが、悪化するのが怖いです。

きっと多くの方がこの質問者と同じように「痛いから安静にしないといけいない」「痛いのに動いたらもっとひどくなりそう」などと不安に思われていることでしょう。

しかし、腰痛で受診される約85%の人は「非特異的腰痛」と呼ばれる普段の生活での姿勢や動作、ストレスによって痛みが引き起こされています。痛みがいつ出るか分からないからと、普段の生活以上に活動を制限し、過度な安静をしてしまうと良くありません

通常、人は痛みを感じると脳からドーパミンが放出され、それにより痛みを抑えるオピオイドが大量に放出されることで痛みをコントロールする機能が備わっています。しかし、「痛みが悪化するかもしれない」と不安に感じたり、行動が制限されてストレスを感じたりすることで、脳機能へ影響を及ぼし、この痛みを抑制する機能が働かなくなり、痛みが慢性化する恐れがあります。

そのため、痛みを薬物療法などでコントロールしながら、重たい荷物を運ばないなど、無理のない範囲で身体を動かすことが大切です。

当院では、その方の症状や可動域などを評価したうえで、お一人おひとりに合わせてリハビリや運動指導を行っています。自分の身体のことは自分が一番分かっていると過信せず、まずは相談してみてください。

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