帯状疱疹と診断された場合、早期からの治療が重要です。帯状疱疹の皮疹が出現した直後から、抗ウイルス薬の内服を開始するのが理想的です。
そして、神経痛の程度によっては、内服薬のみでは痛みのコントロールが難しかったり、後遺症としての神経痛が残ってしまうと判断された場合には、神経ブロック注射を開始します。皮膚科で抗ウイルス薬を処方され、ペインクリニックでは神経痛に関する内服の調整と、神経ブロック注射による治療を行って欲しい、という紹介のパターンが多いと思います。
発症初期から神経ブロック注射をおこなうことで、神経痛が残ってしまうリスクを減らします。発症から2・3ヶ月程経過してしまうと、神経ブロック注射での痛みの改善の可能性も低くなってしまうため、発症初期からしっかり治療していく必要があります。
皮膚症状が治ったからとはいえ、神経の痛みも無くなるとは限りません。
また、一度の注射で改善することはないので、継続的に治療をおこなっていきます。
根気のいる治療になりますので、なかなか痛みの改善を実感できないからと諦めてしまうのではなく、
その不安な気持ちも私たちに打ち明けてください。
一緒に痛みに向き合っていきましょう。