うちの母が運動不足で心配です。体力がどんどん落ちていく感じが見受けられます。パーソナルジムで体力を数値に示して母に還元して欲しいと思います。

ご質問ありがとうございます。パーソナルジムでは、体力を数値として示すことは可能です。数値で表すことによって、利用者様の現状がわかり、運動を続けることに繋がりますよね。

体力要素のうち、持久力を数値として示すことができます。この持久力は「有酸素性能力や有酸素性パワー」とも呼ばれ、心臓から全身に酸素を運ぶ能力を示します。この数値が高いと、体力が優れているということになります。

下記に男女・年齢別の平均値を示します。競技種目によって異なりますが、柔道やウエイトリフティングなどのパワー系の種目よりも、水泳やマラソンなどの持久系の競技で最大酸素摂取量が多くなる傾向にあります。最大酸素摂取量が優れている持久系のアスリートだと、80ml/kg/分の記録をだします。一般的な男性40代の値が35ml/kg/分なので、アスリートの驚異的な数値がわかります。

持久系アスリート 80 ml/kg/分

■男性
18~39歳で39 ml/kg/分
40~59歳で35 ml/kg/分
60~69歳で32 ml/kg/分
■女性
18~39歳で33ml/kg/分
40~59歳で30 ml/kg/分 60~69歳で26 ml/kg/分
(運動基準・運動指針の改訂に関する検討会 報告書 厚生労働省 , 2013)

現在のところ、生活習慣病のリスクが軽減されるのは全身持久力を向上させる運動のみです。習慣的な有酸素運動が心臓血管系疾患や血圧、脂質異常などのリスクを軽減することはよく知られているため、予防医学でのトレーニングのメニューによく取り入れられます。

さらに、お母様がより自立した生活を送ることを願うなら、運動機能の維持が必要になります。65歳以上の場合、1週間で10メッツ以上の運動をすることが推奨されています。生活習慣病や生活機能低下を予防することが期待できます。10メッツとは簡単な自宅でできる筋トレを最低限1日20分やるだけでもクリアすることができます。

一般の方は「自分がどのぐらい歩く体力があるのか」「どのぐらい酸素を細胞に取り込めているのか」をわからずに有酸素トレーニングをしています。自分の有酸素能力がわかると適切な運動負荷設定をすることができるので、効率的な有酸素性トレーニングをすることができます。

効率的な有酸素性トレーニングで長く動きすぎることもないし、逆に運動時間・負荷が足りないということもなくなります。最適な運動負荷設定をするには「最大酸素摂取量」を知ることから始まります。最大酸素摂取量を知るには、「自転車エルゴメーターやトレットミルを用いてマスクをつけて呼気ガスを分析する」という大がかりな施設や機材が必要になります。

当施設では推定の最大酸素摂取量なので自転車エルゴメーターにのり、体重と心拍数、年齢から推定最大酸素摂取量を算出します。下図の自転車エルゴメーターで測定いたします。

興味がある方は、当施設で測定してみてはいかがでしょうか?
尚、当施設での機器では以下の場合はコンピューター処理はできないので測定することができません。ご了承ください。

・心拍数が毎分52拍未満
・体重が34キロ未満であるか、181キロを超える場合
・10歳未満か99歳以上

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