プラセンタ注射に年齢制限はありません。
プラセンタってなに?
プラセンタとは、「胎盤」のことです。
哺乳類の赤ちゃんは、へその緒でお母さんの胎盤とつながっています。子宮の中で赤ちゃんの成長を助けているのが「胎盤」なのです。そのため胎盤には、赤ちゃんの成長に必要な栄養成分がたくさん含まれています。その栄養成分には、様々な効果があるといわれているのです。
胎盤の栄養素の高さは、医療の世界でも注目され、プラセンタエキスは肝機能障害や更年期障害の治療に使われてきました。
最近では、一般向けの化粧品や美容ドリンクにも、胎盤から抽出した成分「プラセンタエキス」を使ったものもたくさん出てきています。
プラセンタ注射の効果とは?
プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から抽出した成長因子やさまざまな栄養素を注入することで、健康へと導く治療法です。
プラらセンタには、体内で起きている炎症反応をしずめる抗炎症・抗アレルギー作用があります。皮膚の炎症を抑えて組織の修復を促進するので、肌をきれいな状態に近づけることができます。
また、基礎代謝を向上させる作用によって、皮膚の再生サイクルが早まるため、みずみずしい肌へと導く美肌効果が期待できます。
さらには、ニキビやアトピー、赤み、かゆみといった症状を緩和し、乾燥肌の方にも効果があるとも言われています。
肌のトラブル改善目的の場合だと、1週間に1回を目安に注射すると良いと思われます。肌の再生サイクルは、28日周期のため、効果が実感できるには、注射を受け始めて、数週間ほどかかります。
プラセンタ注射の注意点と安全性
副作用として報告されているのは、皮下組織に注射するため注射部位の疼痛や硬結、過敏症(発疹・発熱・掻痒感など)、頭痛、肝機能障害(AST,ALT 上昇など)があります。比較的副作用が少ないと言われていますが、気になる症状が現れた方は医師までご相談ください。
またプラセンタは、人の胎盤を原材料としているため、グロースファクター(成長因子)や栄養素を含み、身体の組織づくりに必要な役割を担っています。一方で、プラセンタ注射は生物由来(ヒト)の製剤のため、献血ができなくなります。
プラセンタ注射に年齢制限はありませんが、1回だけでは効果は実感できないので、目的に合わせて何回か継続して注射をしてみる必要があります。
また、皮膚トラブルによってはプラセンタ注射以外の方が良いこともあるので、一度医師に相談してみて決めるのも良いでしょう。