ビタミンB1に含まれる『硫化アリル』にニンニクに似た臭いがあり、注射した成分が血流に流れて、鼻の粘膜に到達した時にニンニク臭を感じることからにんにく注射といわれるようになりました。
ニンニク臭は本人が感じるだけで息が臭くなったり、体臭が臭くなったりすることはありません。
にんにく注射とは?
「にんにく注射」という名前で勘違いされがちですが、ニンニクそのものが入っているわけではありません。
ニンニクの成分であるアリナミン(ビタミンB1)を多く含んだ注射であるため、にんにく注射と呼ばれています。
にんにく注射は、サプリメントと違い血管に直接注入するため、効果を実感しやすいのが特徴です。
ビタミンB1には疲労物質である乳酸を分解する働きがあり、疲労回復効果が期待できます。
そのほか、血行の改善や新陳代謝を高める作用があり、アルコールの分解にもビタミンBが活躍するため二日酔いの改善も可能です。
にんにく注射の効果
ビタミンは新陳代謝の活性化や、免疫のアップなどに有効です。そのため、風邪の予防や回復効果が期待できます。
また、夏バテやだるさの原因は、ビタミンB2の不足です。さらに肩の筋肉の使いすぎによる肩こりもビタミンB群(主にビタミンB1)の不足が原因です。
にんにく注射をすることで、ビタミンB1・B2が補充され、だるさや肩こりの改善が期待できます。
ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれており、新陳代謝の活性化に有効的です。代謝が活発になると脂肪が燃焼されるため、ダイエット効果が期待できます。また体内のビタミンB1が不足すると、糖質を分解できず脂肪になるため、肥満の原因となります。にんにく注射をすることで、糖質をエネルギーに変える働きが促進され、肥満の防止が可能です。
にんにく注射は、美容効果・美肌効果も期待できます。有効成分のビタミンB群により、シミやそばかすの原因となる「メラニン」の生成を抑制します。これにより、美肌を目指すことが可能です。また、にんにく注射にはビタミンCも含まれており、ビタミンCは抗酸化作用があるため、肌の老化や美白効果も期待できます。
にんにく注射の効果期間と注射頻度
にんにく注射の持続期間には個人差がありますが、一般的には3日前後とされています。
にんにく注射は血液に直接注入するため、効果を実感しやすいメリットがありますが、その分、すぐに体外に排出されてしまうことがデメリットです。長くても1週間程度で効果期間が終わってしまうので、「疲れたな」と感じたらにんにく注射をご検討ください。
にんにく注射の施術頻度には個人差があり、1~2週間に1回の施術が目安です。
ストレスが多い仕事をしている方や仕事がハードな方は、慢性的な疲労を改善するために、1週間に2~3回の注射が行われることもあります。疲れを実感したタイミングで定期的にニンニク注射をご検討ください。
にんにく注射は疲労回復に有効な成分を配合した注射です。
ビタミンB群とビタミンCを配合し、疲れの原因である乳酸を分解してエネルギーに変えます。
にんにく注射で期待できる効果は次の3つです。
・疲労回復や風邪、肩こりなどの改善
・美容効果・美肌効果
・ダイエット(肥満防止)
にんにく注射には、医療機関でしか投与できない成分が含まれています。
にんにく注射を受けたい方は、クリニックなど医療機関の診断の上で施術をご検討ください。