ダイエットに関する専門的なお話の前に、知っていた方がいいちょっとこわいお話をさせていただきます。
日本における高尿酸値血症の基準は、血中尿酸値が 7.0ml/dLを超えた状態です。
慢性的な高尿酸値血症では、体内の様々な組織で尿酸の結晶が溜ります。
尿酸がたまる場所によって引き起こされる障害が異なりますが、主に腎臓や体の関節に溜まっていきます。
腎臓で尿酸の結晶が溜まれば腎機能障害を引き起こし、関節で溜まれば痛風を引き起こす。
腎臓で尿酸結晶が溜まると排泄機能が低下します。
尿酸結晶が溜まって排泄機能が落ちるということは、例えるなら排水溝に髪の毛やゴミが溜まっている状態が続いています。
尿酸も体外に排出されに くくなり、さらに血中尿酸値が高くなるという悪循環に陥ります。
腎機能障害が進行し、著しく腎機能が低下すると、生命維持ができない状態となり、人工透析や腎臓移植が必要になります。
ダイエットするなら知っておきたい基準値
高尿酸値血症の基準:血中尿酸値が 7.0ml/dL
ダイエットをする前に知っておきたい尿酸血症のたまる場所
痛風:関節に尿酸結晶が溜まった場合
腎機能障害:腎臓に尿酸が溜まってきた場合
ダイエットをする前に知っておきたい腎機能障害
人工透析・腎移植
糖質制限食がダイエットに良い影響を与える!
慢性的に過剰な糖質を摂取していると、体の代謝調節機能が狂い、糖尿病、尿毒症、痛風、がん、認知症、心筋梗塞、脳梗塞動脈硬化症など疾患のリスクが高まり寿命を縮めることとなります。
慢性的な高糖質による腎機能の低下や痛風は、血中尿酸値の上昇によるものです。
ドイツでの尿酸と腎機能の研究によると、血中尿酸値が高ければ高いほど糸球体での濾過量が低く、腎臓の機能が悪いことが示されています。また糖質を多くとる被験者ほど血中尿酸濃度が高いです。
具体的にどのような糖質が多いか分析したものがあります。
食べ物は果実、ソフトドリンクを多く摂取している被験者が血中尿酸値が高い傾向にあるそうです。
尿酸値の改善・ダイエットには糖質制限
糖質制限食がダイエットに効果があるのは、最近では世間一般的にも知られてきていることでしょう。
過剰にとられた糖質はもちろん脂肪に変化してしまいます。
ダイエットを希望している方の運動量に応じた糖質摂取が重要になります。
また、尿酸値の改善には水を多めにとったり、プリン体を制限したりという方法があります。
もちろんそういった基本的な対策をした上で、糖質を制限することをおすすめします。
ある論文では肉・魚を摂取した時より、糖質を摂取した時の方が血中尿酸値が上がることがわかっています。
ダイエットを成功させるには
メディカルフィットネスでは、さまざまな病気をもった方のダイエットを応援しています。
普通の大手のフィットネスのパーソナルトレーニングよりメディカルフィットネスの方が尿酸値について詳しく指導でき、ダイエットに成功することができます。ぜひお近くのメディカルフィットネスにお尋ねください。