生活習慣病という言葉は私たちの生活の中でも耳にする機会が増え、意識して生活する方も増えてきたことでしょう。
ですが、どのような疾患をさすのか?
どんな危険性が潜んでいるのか?など、
今回は高血圧に焦点を置いてお話をさせていただきます。
生活習慣病の種類
生活習慣病には、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの種類があります。これらは自分の生活習慣に起因するため、生活習慣病と言われています。
簡単に言うと、高血圧は血圧が高い状態、糖尿病は血糖値が高い状態、脂質異常症は中性脂肪値やコレステロール値が高い状態です。
これらの生活習慣病はそれぞれ〇〇が高い状態というだけで、直接的に死に関わるような病気ではありません。
しかし、これらの状態が続くことによってそれぞれの重大な合併症を引き起こします。
生活習慣病の種類ー血圧ー
高血圧の仕組み
血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことを指し、心臓から押し出される血液の量(心拍出量)と、血管の太さ(正確には血管内径)・血管壁の弾力性によって決まります。血液の量が多ければ血管の壁に強い圧力がかかり、高血圧になります。
また、末梢の血管がなにかしらの理由で収縮したり、または血管が硬く細くなると血圧が上がります。
高血圧の診断
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。
血圧が高くなると、脳卒中の危険が高いことは明らかです。もちろん、高血圧の怖さは脳卒中だけではなく、脳以外にも多くの臓器・部位にさまざまなかたちで悪影響(=合併症)が現れます。高血圧を治療するのは、そうした合併症を未然に防ぐためです。
生活習慣病のもとー高血圧ー
血圧を上げるもの
塩分の摂りすぎ/加齢/ストレス/激しい運動をしたとき/寒さ(冬)/外気温の急変(入浴時の脱衣やいきなり熱いお風呂に入ったとき、冬季に暖かい室内から外出するときなど)/睡眠不足/過度のアルコール摂取/便通時などの力み/日常の運動不足/肥満・過体重/遺伝による体質/動脈硬化などの病気/性格(すべてを一人で抱え込むタイプの方)
血圧を下げるもの
休養/睡眠/運動習慣/暑さ(夏)/入浴(ぬるめのお湯で)/微量のアルコール摂取
生活習慣病の治療ー高血圧ー
高血圧の治療は、減塩と減量が基本といわれています。
塩分は水分を引きつける作用があり、そのため血液量を増やしますし、同時に血管を収縮させ血圧を上げます。
急に厳しい減塩に取り組むと続かなくなりますから、無理のない程度の減塩から始めましょう!
それでも下がらない場合は、降圧薬を内服していただくことになります。
医師の診断の元、薬の種類にもよりますが1日1~2回内服していただきます。
高血圧の治療として降圧薬を内服することも大切ですが、食事や運動習慣を見直すことで血圧が下がることが多いです。自分に合った対策がわからなければ、医療機関にご相談下さい。
当院は生活習慣病内科として、食事・運動の両面から生活習慣の改善をサポートしております。
予防の観点からもサポート可能ですので、興味がある方は一度ご相談にお越しください。
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