生活習慣病である糖尿病と診断されましたが、あまり自覚がないのですがどういった病気でしょうか?

自覚症状がないため、本人も気づかないうちにに動脈硬化が進行し、より重い病気を引き起こしてしまうのが糖尿病の一番恐ろしいところです。ここでしっかり糖尿病に関する知識をつけてもらえると良いでしょう。

生活習慣病とは?

生活習慣病の定義は、「食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称」とされています。生活習慣病の種類はたくさんあるといわれますが、動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症は代表的なものです。

代表的な生活習慣病の種類

  • 動脈硬化症
  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 脂質異常症

本当は怖い生活習慣病

生活習慣病は、最後は動脈硬化の進展と密接に関係するものが多く、複数の生活習慣病を併せ持つ事によって、さらに動脈硬化を進めることが研究によって分かっています。

生活習慣病は、別名「サイレントキラー」と呼ばれ、初期のうちにはほとんど症状がなく、知らない間にどんどん動脈硬化が進行していき、気づいた時には心筋梗塞、脳血管障害、失明、腎不全など取り返しのつかない重い病気を引き起こす可能性があります。

生活習慣病の種類を問わず、予防に重要なのは、食事運動、そして睡眠です

生活習慣病で問題になる疾患

代表的な生活習慣病の中でも糖尿病は全体の2番目に有病者が多いと言われているものです。
女性より男性に多く、主に30代以上で年齢が上がるにつれて有病率が上昇する傾向にあると言われています。

糖尿病は、膵臓から出る血糖降下ホルモン、インスリンの不足やその働きが悪くなることから起こる病気で、糖分を中心とした全身の代謝が侵されます。

糖尿病にも主に4つの種類があります。

糖尿病の種類

  • 1型糖尿病
  • 2型糖尿病
  • 二次性糖尿病
  • 妊娠糖尿病

現在のわが国で最も多いのは、2型糖尿病です。糖尿病患者の90%以上が2型糖尿病であると言われています。

血中の糖分が高くなる事により、喉の乾きやダルさが出現し、それに伴い水分を多く摂るので、尿の回数や量が多くなったり、尿に糖が混じるという症状が出てきたりします。

慢性的な高血糖が続くと、数年から10年くらいで血管の合併症が出現してきます。
網膜症、腎症や神経障害などがその代表で、最終的には失明や血液透析の必要な身体になる可能性があります。

糖尿病も予防が重要!

糖尿病の慢性合併症は、症状が進行してからでは回復が非常に難しく、まずは予防と早期からの治療が極めて重要です。

糖尿病治療の基本は、まず食事療法・運動療法です。そこに薬物療法が加わるという考え方が良いでしょう。
食事と運動で自己管理をはじめて、それでも血糖値が下がらない場合に薬物療法を追加します。

糖尿病の治療には、ひとりで治せる病気ではありません。家族や医療者の助けが必要です。
治療を頑張ろうと、前向きに捉えられるような専門家とともに治療にあたることをお勧めします。

当院では医師や看護師、管理栄養士など専門職種が連携をとって、皆様の治療のサポートを行っています。
ご自身の身体の事で心配なことがあれば、いつでもご相談ください。
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