ダイエットのために、脂肪を落とすというエステに行っているのですが、体重が減りません。エステ以外にも行った方が良いことはありますか?

エステでケアを行い脂肪を減らしていても、生活の中で新しい脂肪をつくってしまっては減量できません。
そのため、エステでのケアに加えて食事についても見直すことをおすすめします。

脂肪をつくる栄養素

栄養素の種類は基本的に糖質、脂質、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルの6つがあり、6大栄養素と呼ばれています。

その中で、脂肪をつくる栄養素は糖質、脂質、タンパク質になります。
これらの栄養素の共通点は、エネルギーを持っていることで、近年はエネルギー産生栄養素と言われています。

つまり、ダイエット中に新しい脂肪を作らないためには、エネルギー、つまりカロリーコントロールをすることがポイントとなります。

ダイエット中に新しい脂肪をつくらない方法

カロリーコントロールと聞くと、制限のイメージが強くなってしまいがちです。
しかし、ダイエット中のカロリーコントロールにおいて大切なことは、糖質、脂質、たんぱく質のバランスを整えることです。

身体のバランスを整えるために参考にしたい、糖質、脂質、たんぱく質のバランスは厚生労働省がだしているPFCバランスです。Pはたんぱく質、Fは脂質、Cは炭水化物です。

ダイエットのP(タンパク質)

Pのたんぱく質は1日の総エネルギー摂取量に対して13〜20%です。

たんぱく質はダイエット中は特にしっかりとる必要があります。
動物性のたんぱく質には肉、魚、卵、植物性のたんぱく質には大豆、ブロッコリー、アスパラガスなどがあります。

動物性のたんぱく質と植物性のたんぱく質のとり方は1:1が理想です。
どちらにも偏ることがないようとりましょう。

ダイエットのF(脂質)

Fの脂質は1日の総エネルギー摂取量に対して20〜30%です。

また、肉など動物性食品に含まれている飽和脂肪酸は年代にもよりますが、1日の総エネルギー摂取量に対して10%以下に控えることが推奨されています。

つまり、肉など動物性のたんぱく質は良質なたんぱく質源になる一方で、種類や部位によっては飽和脂肪酸の過剰摂取になってしまうため、どの種類と部位を選ぶかがダイエット中にはポイントになります。
基本的にはダイエット中のお肉は鶏や豚がおすすめです。

豚にもバラなど脂質量が多い部位もあるため注意してとりましょう。

ダイエットのC(糖質)

Cの糖質は1日の総エネルギー摂取量に対して50〜65%です。

ダイエット中でも糖質は必要量しっかりとることが大切です。
糖質には脂肪になりやすいもの、なりにくいものがあるため、ダイエット中は何を選ぶかがポイントになります。

脂肪になりやすい糖質の判断基準は、GI値が高いか、つまり血糖値を上げやすい糖質であるかということです。

血糖値を上げやすい糖質には、砂糖、ブドウ糖果糖液糖、パン、うどん、そうめん、パスタなどがあります。
ダイエット中は特にこちらの糖質は避け、ごはん、そばなどを中心に糖質をとって頂くことをおすすめします。

どうしても甘さが欲しいときは、果物やはちみつなどを利用して頂けると良いです。

新しい脂肪を作らない食べ方を

カロリーコントロールとはカロリーを制限することではなく、糖質、脂質、たんぱく質のバランスを整えることです。
ダイエット中、食事の改善をはじめる際はまず、新しい脂肪を作らない食べ方から実践して頂ければと思います。

この記事の監修者

この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。

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