ダイエット中の飲酒のポイントは糖質量、つまみの種類、飲みすぎないことを心がけることが大切です。
アルコール摂取で知っておきたいこと
コルチゾールの分泌増加
コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、心身からストレスを受けると分泌が増えることから「ストレスホルモン」と呼ばれています。
アルコールを大量に摂取するとコルチゾールが多量に分泌し、体内ではタンパク質が分解されエネルギーに変換されてしまいます。その結果筋肉量が減ってしまう恐れがあります。
アルコールの摂取頻度が高い人や、摂取量が多い人は特に注意しましょう。
肝臓によるアルコールの優先的分解
アルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質が生成されます。アセトアルデヒドは有害なため速やかに代謝を行い、優先的に代謝を行います。
すると食事で摂取した糖質や脂質は代謝されないまま体内に蓄積し、脂肪へと変換されてしまいます。
また優先的に分解されるアセトアルデヒドですが、大量に飲む人や分解に必要な酵素が減っている人などはエネルギーに変換されずに脂肪に変換されてしまう恐れがあります。
上記の知識をふまえて、ダイエット中でもお酒を飲むときに気をつけていきたいポイントを3つご紹介致します。
お酒を飲む時に気をつけたいポイント
糖質の低いお酒を選ぶ
ビールや甘いカクテルなど糖質が高いお酒はエネルギーで消費されないと脂肪として蓄積されてしまいます。
糖質ゼロのビールやウイスキー、焼酎などの蒸留酒、サワーなどもシロップなどを使っていない生搾りのサワーを選ぶことがおすすめです。
つまみの種類を意識する
アルコールは摂取すると優先的に分解が始まり、食事で消化しきれなかった糖や脂質は消化しきれないと脂肪に変換されてしまいます。
高たんぱく、低脂質、低糖質、食物繊維が含まれる海藻類のものなどを選びましょう。
特にたんぱく質は、コルチゾールの分泌で分解されやすくなるため意識して摂ると良いでしょう。
水も一緒に飲む
アルコールには利尿作用があり、体外に放出されることが多いため体内の水分バランスが崩れやすくなります。体内の水分バランスが崩れると、血中濃度でのアルコール濃度が上がってしまい不快な症状があらわれる恐れがあります。
また、寝ている間も気づかないうちにカラダから水分が放出されていることから、脱水症状が進行してしまう前に水を意識的に飲むことが大切です。
以上のことから、ダイエット中もストレスなく、飲酒と付き合っていきましょう!
この記事の監修者
この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。