顔面神経麻痺の原因
- Bell 麻痺やRamsey-Hunt症候群といわれるヘルペスや水痘などのウイルスが原因で生じるもの
- 脳腫瘍の手術後に生じるもの
- ケガの後に生じるもの
- 生まれつきのもの
顔面麻痺の原因がウイルス性のものは薬の治療で戻ることが多いですが、脳腫瘍術後やケガの後に生じるものは難治であるものも多く、完全に戻らなかったり、部分的な麻痺が残ることもあります。
顔面神経麻痺を生じると目が閉じられなくなったり、顔が変形してしまったり、笑顔を表現出来なくなるため、社会生活に大きな影響を与えます。
顔面神経麻痺後のリハビリ
リハビリを行うにあたってとても大切なことは、顔面神経麻痺のリハビリは筋力を強化する目的で行いません。
じっくりと行うことが大切です。
リハビリのポイント
・顔面の不自然な動き(病的共同運動)
・ひきつれ(顔面拘縮)
病的共同運動とは
目や口を動かそうとすると顔面の他の部位が勝手に動いてしまう現象です。
後述しますが、病的共同運動には鏡を見ながら訓練することが重要です。
自分の顔の筋肉がどのように動きながら表情を作っているのかを確認しながら行うことで治療・リハビリ効果をだすことができます。
顔面拘縮とは
顔面神経麻痺後に起きる後遺症です。
力いっぱい動かしたり、低周波の電気治療を行うと顔面の筋肉が緊張状態になってしまい、治療・リハビリ効果が奏功しません。
やさしく行うことが大切ですね!
顔面神経リハビリメニュー
顔面表情筋のマッサージ
筋肉が萎縮しない様にゆっくりと表情筋の方向に
目を大きく開ける練習
ゆっくりと大きくがポイント
蒸しタオルなどによる温熱療法
じんわりと温めることが大切です!
動き始めたら鏡を見ながら目や口を独立して動かす
ミラーフィードバック
小さくゆっくりとした運動を心がける
この記事の監修者
この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。