整形外科で治療可能?!足底腱膜炎とは?
長時間歩いたり、仕事をしたり、持続的に足に負荷のかかるスポーツをすることによって痛みが発症します。
痛みがでるのはカカトの骨にあたる踵骨の内側前方にでます。
以下の場合に「足底腱膜炎」と診断されます。
- 足底腱膜とカカトの骨の付着部周囲に圧痛(押さえたときの痛み)がある。
- 長時間の立位、歩行、走行、歩行開始時のいずれかのときに、足底腱膜とカカトの骨の付着部周囲に疼痛があらわれる。
- 神経の圧迫や障害(足根管症候群等)、筋・腱の部分断裂(後脛骨筋腱機能不全等)、反射性交感神 経性萎縮症(RSD)、足底腱膜線維腫症等は除外する。
※臨床的にはレントゲンで踵骨に骨棘が見られることがあります。臨床的にはとても重要な所見であり、痛みを引き起こす要因の一つですが診断の決め手になりません。
参照:日本足の外科学会
参照:日本足の外科学会
足底腱膜炎の治療
整形外科クリニックに訪れる患者様の多くは保存的治療を行います。
保存的治療は主に2種類あり患者様の症状に応じて選択されます。
●足底腱膜炎の理学療法
アキレス腱や足底腱膜のマッサージを行います。
足底板の装着:当院での足底板は足の型をとって、患者様にジャストフィットするように作成いたします。
外部の専門家が足底腱膜炎に対して効果的な足底板を作成するので、安心してお任せください。
足底の内在筋の再教育:足の裏には、足趾を動かす小さな筋肉が多くあります。
これらの筋肉は、土踏まず(内側縦アーチ、横アーチ)の形成に大きく関与します。
これらの機能が低下することによって足底腱膜が踵骨に付着する部分に牽引の負荷が増大します。
様々な運動方法があります。これらのストレッチなどの運動を10回を1セットとして、1日3セット以上を目安に行います。
●足底腱膜炎の薬物療法
非ステロイドの外用薬や経口剤を用います。
痛みが非常に強いときはステロイドの局所注射を行うこともあります。
脂肪組織の萎縮や腱膜の断裂をまねく恐れがあるため、頻回の注射は注意が必要です。