ダイエット中もお酒を飲みたいこともあると思います。お酒のとり方を工夫することで、ダイエットへの影響を最小限に抑えることができます。
アルコールがダイエットに及ぼす影響
エネルギーを発生させる栄養素に糖質、脂質、タンパク質がありますが、アルコールも同様に、代謝されて1gあたり7kcal程度のエネルギーを発生させます。よって、アルコールをとりすぎると、エネルギーが過剰になり、余分なエネルギーは脂肪として蓄積されてしまいます。食事のエネルギーのコントロールと同様にアルコールからとるエネルギーにも注意しましょう。
また、アルコールは消化が必要ないため、摂取後すぐに吸収され、肝臓に運ばれます。肝臓でアルコールからアセトアルデヒド、アセトアルデヒドから酢酸に分解されます。この時にビタミンB群であるナイアシンやビタミンCが使われます。ナイアシンは、糖質、脂質、タンパク質の代謝に、ビタミンCは脂肪酸からのエネルギー発生に必要なビタミンです。これらのビタミンがアルコール代謝に大量に使われてしまうと、食事からとった栄養素が上手く代謝できず、肥満や生活習慣病、疲労感などを引き起こす可能性があります。
このように、ダイエット中は、適正な摂取エネルギーコントロールや代謝を効率良く回すためにも、アルコール摂取量には注意する必要があります。
ダイエット中のアルコール適正量
節度ある適度な飲酒量の目安は1日あたり純アルコール約20gと言われています。
代表的なお酒の純アルコール約20gは下記の通りです。
ビール アルコール度数5% 中びん1本(500ml)
日本酒 アルコール度数15% 1合(180ml)
焼酎 アルコール度数25% 0.6合(110ml)
ウイスキー アルコール度数43% ダブル60ml
ワイン アルコール度数1.4% 1/4本(180ml)
ダイエット中、お酒を飲むときの目安として頂き、ダイエット中もアルコールと上手に付き合って行きましょう。また、アルコールの処理能力は人それぞれ異なるため、自分にあった適正量を守るようにしましょう。
ダイエット中のアルコール摂取のコツ
ダイエット中のアルコールのポイント①アルコール代謝を促す栄養素をとる
アルコールを代謝する際に特に使われる栄養素がビタミンB群とビタミンCです。これらは脂肪をエネルギーにかえる際にも必要なため、お酒を飲む方は十分にとる必要があります。ビタミンB群は動物性食品に多く含まれるものが多く、肉や魚など動物性食品を不足しないようにとることが大切です。また、ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。積極的にとりましょう。
ダイエット中のアルコールのポイント②空腹時でお酒を飲まない
空腹時にお酒を飲むと、アルコールの吸収がはやくなってしまい、アルコールの代謝がおいつきません。そのため、空腹時でお酒を飲まないよう、先に食べ物を胃にいれることが大切です。また、食べながら飲む、一緒に水を飲む、ゆっくり飲むこともポイントです。
ダイエット中のアルコールのポイント③糖質の少ないお酒をとる
お酒の中には糖質を含むお酒と含まないお酒があります。ダイエット中は糖質を含まない焼酎、ウイスキー、ウォッカなどの蒸留酒がおすすめです。