腰痛と体重は深い関わりがあります。体重が重いほど腰への負荷も高くなるため、腰に負荷のない体重まで落とす必要があります。
腰痛と体重の関係
体重の増加は腰痛の原因になりえます。体重が増加した割合の倍、腰痛のリスクが上がります。つまり、体重が5%増加すると、腰痛のリスクは10%増加することになります。
簡易的に体重が適正かどうか測定するものに、BMIというものがあります。BMIは体重と身長から算出されます。日本では、BMIが25以上ですと過体重となり肥満になります。腰痛でお悩みの方はまずはBMI25以下を目標に体重をコントロールしていきましょう。
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体重が増えるような食事も腰痛の原因に!
今までは体重が増えることが腰痛の原因となることをお話しましたが、実は体重が増えるような食事そのものにも体重が増える原因があります。
体重が増えるような食事にはファストフードや揚げ物、丼物があります。
これらの体重を増やす食事の特徴は、糖質、脂質が多い点です。糖質、脂質が多い食品を食べると血液の中身も糖質、脂質が多くなります。
つまり、血液の流れが悪くなり、血がドロドロしてしまい血行不良を招きます。
血行不良は痛みの悪循環を招きます。血行不良がおこると代謝産物が蓄積しやすくなり、痛みを感じやすくなります。
さらに、血糖スパイクと言われる血糖値が急激に上がりその後急激に下がる状態も腰痛には影響があると言われています。
体重が増える食事には血糖値の急上昇を招く食事が多く存在します。腰痛の防止、改善には、体重が増えやすい食事内容はさけるように注意しましょう。
腰痛防止!体重をコントロールする方法
腰痛には体重、体重が増えるような食事が関わっています。つまり、腰痛防止には体重のコントロールが有効となります。
腰痛防止のための体重コントロール方法①バランス良く食事をとる
体重コントロールには食事からバランス良く栄養素をとることはもちろん、栄養素の偏りは腰痛を引き起こします。
特に、脂質、糖質が過剰となる食事は腰痛に悪影響を及ぼします。
そのため、主食、主菜、副菜が揃ったバランスの良い食事をとるようにしましょう。
腰痛防止のための体重コントロール方法②腹筋を意識して歩く
体重をコントロールするために運動は大切です。
特に体重を落とすためには有酸素運動が有効となります。
しかし、ただ歩くだけでは腰痛防止には不十分です。腰痛の原因は様々ありますが、腹筋が使えず腰の筋肉を過度に使ってしまうことも要因の一つです。
そのため、腹筋を意識しながら歩くようにしましょう。
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この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任