足底腱膜炎

長時間立っていたり、ランニングをしたりなどの動作で足の裏が痛くなった経験は誰しもあるのではないでしょうか?

このように足裏に痛みを感じた場合、足底腱膜炎モートン病外反母趾扁平足といった足の変形、糖尿病などが疑われます。痛みが強くないからと放置してしまっては悪化してしまうので、歩けないほどの激しい痛みが出現することもありますので、日々の生活の中でちょっとでも違和感を覚えたら、お近くの整形外科にかかるようにしましょう

足底腱膜炎とは?

足底腱膜炎とは、足の裏(特に踵の内側)が痛む疾患です。
朝起きて歩こうとした時に、踵の部分に激痛を自覚することで病院に受診する方が多いです。

足底腱膜は、足の裏の踵の骨から5本の足の指の付け根に扇状に広がる組織のことを指します。足底腱膜は足のクッションとして働いたり、力を伝えて蹴り出す役割をしたりしています。また足の裏のアーチ(土踏まず)の構造を支える役割もあります。
そのため、コンクリートの上でのジョギングや長時間の立ち仕事などは足底腱膜への過大な負荷となり得ます
その際に足底腱膜の付着部である踵にストレスが集中し、この病気を発症するというわけです。

ですので、基本的にはオーバーユースによる障害と考えて良いと思われます。

足底腱膜炎の検査・診断

診断は簡単で、踵の内側を押して痛みがはっきりあれば足底腱膜炎と診断されます
レントゲンを撮るとその部位に骨の変形(骨棘 骨のとげみたいなもの)が見られるときもありますが、そうでない時もありさまざまです。そのとげがあるかどうかは痛みと関係ないとされているようです。

治療方法

基本的には足の裏にかかる力を軽減させる保存療法をおこなっていきます。 ジョギングなど足の裏にストレスがかかる行動を控えます。それでも改善がなければ、足の裏のアーチをサポートする足底板(中敷き、インソール)を作成して靴の中にいれます。

他にもリハビリテーションとしてアキレス腱周囲(下腿)のストレッチをすることで足の裏への負担を緩和したり、足底部のマッサージをしたりすることも有効です。

薬物療法や理学療法をおこなっても痛みが緩和されず、症状が強く表れる場合、直接治療薬を注射するステロイド注射をおこなう場合があります。これは非常に痛みを伴い、また副作用もあるので長期的に行う治療方法ではありません。注射をし、痛みが引いている状態でリハビリを行うことで痛みの改善を目指すと良いでしょう。

最近では体外衝撃波による治療を行う病院もあるようです。しかしながら、私たちが生活するうえで足の裏を全く使わずに休めることは出来ません。そのため、この病気は治癒するまでかなり時間がかかるとされております。すぐに治らないからといって焦らず、一緒にこの病気と向き合っていきましょう。

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