本日の整形外科診療でご紹介するのは、
「オルテックス」です。
オルテックスの用途をご説明いたします。
骨折・脱臼・捻挫をした際にギプスを用いることがあります。ギプスをそのまま肌に直接巻いてしまうと肌に着いてしまったり、きつく巻いてしまったりすることがあります。
それを物理的に防ぐのが「オルテックス」です。
他の特徴としては、皮膚と接触するものなので、肌触り、フィット感が優れています。またクッション性も優れていますが、手で切れる材料なので診療中でも簡便に使うことができます。
BIG TREE. 荻窪クリニック整形外科でオルテックスをよく使う症例
- 足関節捻挫固定
- 橈骨遠位端骨折固定
- アキレス腱断裂固定
などに使われることがあります。特に橈骨遠位端骨折でオルテックスを使用しないと、過度な圧迫により患部への血流が乏しくなり、様々な合併症を起こすことがあります。
ギプス固定は正しく行えばとても良い治療となります。
60歳以上の高齢者の不安定性橈骨遠位端骨折に対するギプス固定は他の手術療法に比べて合併症が最も少ないです。
レントゲンでの評価では劣ることがあるものの、日常生活に異常が出ることがないという結果でした。以下に橈骨遠位端骨折で起こりうる合併症をを提示いたします。
橈骨遠位端骨折のメインとなる合併症
- 手根管症候群
- 正中神経障害
- 変形性手関節症・変形性遠位橈尺関節症
- 長母指伸筋腱皮下断裂
- 遅延治癒・偽関節
- 許容できない変形治癒
- コンパートメント症候群
- 骨萎縮・骨密度の低下
- 複合性局所疼痛症候群・反射性交感神経性ジストロフィー
頻度は少ない橈骨遠位端骨折の合併症
- 橈骨神経障害
- 尺骨神経障害
- 腱鞘炎 など
整形外科では橈骨遠位端骨折はよく見る症例です。
BIG TREE.荻窪クリニックで橈骨遠位端骨折を見る際は保存療法で行うのか、手術療法で行うのかを医師とよく相談したうえで決定されることをお勧めします。
BIG TREE.荻窪クリニックには、仕事、スポーツ、事故などで怪我をして受診される患者さまも沢山いらっしゃいます。
特に、土曜日や祝日は、そのような外傷の患者さまが多くいらっしゃる印象です。
学童や仕事をしていらっしゃる方は、土日祝日にアクティブに活動して、怪我をされるということや、
学校や仕事が休みの日に受診したいということで、急性外傷の受診が多いのだと思います。当院は土曜日、祝日診療していますので、急なお困りごとがありましたら、当院に一度お電話いただけると助かります。※症状によっては対応できない場合があります。