当院でも多く来院する「橈骨遠位端骨折」の固定の期間、範囲についてお話します。
BIG TREE. 荻窪クリニックの橈骨遠位端骨折の治療は手術は行わないで保存療法を行います。保存療法とはお薬を内服して痛みをコントロールしながら、ギプス固定やシーネ固定(スプリント固定)を行います。
通常固定する期間は、3〜4週、5〜6週で固定することが多いです。高齢者ですと骨が癒合するのに時間がかかりますが、小児であれば骨の癒合は早くなります。
小児が橈骨遠位端骨折をする場合は転倒などにより骨折することが多いです。子供の骨は成長過程にあるので成人の骨に比べると弾力性があります。子供ならではの骨折がいくつかございます。子供の骨は柔軟性があるので、ポキっと完全に折れることが少ないです。柔軟性のある若い木を折った時を想像してください。外観は折れてないように見えても中は損傷があります。また小児は関節周りには成長線がありとても怪我をしやすい場所になっています。成長線は骨端軟骨と言われています。軟骨なのでとても柔軟性があります。
小児の骨折の種類
・若木骨折
・骨端軟骨骨折
骨折の外固定は長ければ長いほど骨折部は安定しますが、関節拘縮を起こし、動きずらさや痛みを引き起こします。固定期間が短ければ短いほど骨折部は不安定になる確率は上がりますが、関節拘縮は起きずらいです。固定期間を適切に調節しないと関節拘縮を起こしたり、骨が癒合しないまま治療が終わってしまうことがあります。患者さんの症状にあった外固定期間を定めることが重要になります。
固定の種類は様々あります。
保存療法を選択した場合、様々な外固定の方法があります。
- 上腕ギプス固定
- 前腕ギプス固定
- suger tong splint 固定
- 前腕スプリント固定
様々な固定の種類、外固定の範囲と期間に関してはそれぞれの症例ごと(骨折型、不安定性、年齢、活動量)を考慮して決定するべきです。以下に決定する要素をまとめます。
外固定を決定する要素
- 橈骨遠位端骨折の骨折型
- 骨折部の不安定性
- 年齢
- 活動性
当院では経験豊富な医師が担当致します。少しでもおかしいな感じたら、ぜひBIG TREE. 荻窪クリニックを受診してみてください。