メディカルダイエットとは?
メディカルダイエットとは医療従事者が関わりながら「生活習慣病を改善」「痩せる」「さらに健康になる」などの目標をもった人の、個人の医学的情報を総合的にみて、ダイエットに取り組むことです。
医療従事者が医学的な根拠に基づいてトレーニングやダイエットを行います。
一般的なジムなどで行うダイエットより医療従事者が行うことにより安全性が担保されています。
体型・ウエストラインを気にしているお客様へ
メディカルダイエットと聞くと「何か病気を持っていないとできないの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかしメディカルダイエットとは一般の方も行うことができます。
病気を持っていなくても体型や・ウェストラインのことで悩んでいる方は多くいると思います。医学的な知見からその方に1番いい痩せ方を提供させていただきます。
メディカルダイエットを行う様々な目的
ダイエットを試みる理由はさまざまありますが、「体重を減らす」という理由は同一と考えられます。
無理なダイエットは筋肉量を減らしてしまいます。メディカルダイエットではなるべく体脂肪量を落として、筋肉を増やしていくことを目標にしています。
- 健康維持のため
- ウェストライン引き締めのため
- 痩せるため
- 生活習慣病のため
- 美容のため
- 高血圧改善
- 循環器障害の改善
- 糖尿病の改善
- 脂質異常症の改善のため
メディカルダイエットの対象とは?
メディカルダイエットの対象になるのは肥満の方になります。肥満とは「体脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態」と定められています。日本肥満学会は下記のように肥満度を分類しています。ご自身のBMIを計算して、どのレベルに当てはまるか確認してみてください。BMIが22の時に体重が最も死亡率・有病率の低いことが知られています。
筋量が多い方はBMIが高く反映されます。実際に当施設で体組成を測定することで数値を分析する必要があります。
BMI = 体重(kg) / 身長(m)×身長(m)
BMIの基準
やせ 18.5未満
標準 18.5~24.9
体重過多 25.0~29.9
肥満 Ⅰ 30.0~34.9
Ⅱ 35.0~39.0
極度の肥満Ⅲ 40.0以上
いかがでしょうか?BMIが25以上の方は確実にメディカルダイエットの対象になります。
また標準に当たるBMIが18.5~24.9の範囲の方は健康維持のため運動・栄養指導を含めたメディカルコンディショニング、BMIが18.5未満の方は何らかの原因で栄養が足りていないので筋量を増やすための運動・栄養指導が必要になります。どちらも当施設で対応しております。
メディカルダイエット特徴1【自分の体の状態が数値化できる】
メディカルダイエットでは、データを数値化することによって、ご自身の体の状態を知ることができます。
体組成計
当施設の体組成計では以下を測定することができます。
- 体重
- 体脂肪率
- 除脂肪量
- BMI
- 部位別の筋肉量
体組成データ例
年齢 | 85歳 |
身長 | 149cm |
体重 | 60.5kg |
体脂肪率 | 39.5% |
脂肪量 | 23.9kg |
徐脂肪量 | 36.6kg |
筋肉量 | 34.6kg |
体水分量 | 29.2kg |
基礎代謝量 | 1080kg |
BMI | 27.3 |
標準体重 | 48.8kg |
これらの値で肥満が疑われる場合は、以下の病気に気をつけることが重要です。
肥満に関連し減量を必要とする健康障害
- 耐糖能障害(2 型糖尿病・耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症
- 脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
- 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLD)
- 月経異常,不妊
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)・肥満低換気症候群
- 運動器疾患:変形性関節症(膝,股関節)・変形性脊椎症,手指の変形性関節症
- 肥満関連腎臓病
★採血結果
当院では採血結果を用いて、根本原因を把握し、その方にあった生活習慣のアドバイスを行い、メディカルダイエットをサポートしています。
一般的な健診による採血の基準値はあくまで病的な意味での基準値です。貧血、肝臓、腎臓の異常、脂質異常症、糖尿病などの診断のために使われます。
基準値は診断のために参考にするものなので体調不良、肥満傾向の根本的な原因を見抜けません。つまり、採血結果に書かれている基準値を正常と判断するのではなく、体内のメカニズムをもとに採血で測定している項目の物質の生成過程に注目することで、栄養不足や身体状況を把握することができます。
採血結果が書いてある用紙の基準値だけを頼りにしているとダイエットに必要な栄養や改善した方が良い体質を見逃してしまうかもしれません。
メディカルダイエット栄養例⓵
〜筋肉量があっても実は代謝が低い?!〜
採血の検査において、主に肝臓の状態をみるために測定されている「AST」、「ALT」は、食べたものを代謝するために必要な栄養素であるビタミンBの充足状況の一つの指標としてみることができます。
「AST」、「ALT」が20以下、特に「ALT」が一桁の場合はビタミンB6不足が疑われます。ビタミンB群は何か一つのみが不足することはないため、「AST」、「ALT」が低い方はダイエットには致命的な食べたものをエネルギーに変えにくい体質になってしまっている可能性があります。
メディカルダイエット栄養例⓶
〜指摘された中性脂肪は悪者じゃない?!〜
中性脂肪は高すぎると脂質異常症となるため、基準値内でほっとしている方も多いかもしれません。
しかし、中性脂肪は低すぎると低血糖を日々繰り返している指標になります。
人が簡単にエネルギーにできる栄養素は糖質です。
しかし、低血糖状態のようにエネルギーをつくるための材料である糖質がない場合、中性脂肪をエネルギーの材料として使います。そのため、低血糖症状が続くと中性脂肪も低くなりやすいです。低中性脂肪の方がダイエットといって糖質を食べなくなってしまうと逆効果になる可能性があります。
一方、低血糖は生命維持に危機的な状況であるため、糖質をやめようと思っても生理反応で糖質の摂取が止まらなくなってしまう可能性もあります。
上記の例のように現状の栄養状態や身体状況を把握することで、その人にあった減量計画を策定し、より根本的な体質改善が可能です。
採血結果は一部のもので判断するのではなく、総合的に何項目かみて判断しますので、ダイエットを行い、根本的に体質改善されたい方は当施設でメディカルダイエットをしてみませんか?
体型の維持も可能です。ボディーメイクのためにぜひ体験してみましょう!
項目名 | 基準値 | 単位 |
---|---|---|
総蛋白 | 6.7〜8.3 | G/DL |
クレアチニン | 0.47〜0.79 | MG/DL |
尿酸 | 2.5〜7.0 | MG/DL |
中性脂肪 | 35〜149 | MG/DL |
AST〔GOT〕 | 10〜40 | U/L |
ALT〔GPT〕 | 5〜45 | U/L |
γ-GT | 45以下 | U/L |
カルシウム | 8.6〜10.1 | MG/DL |
血糖 | 70〜109 | MG/DL |
LDLコレステロール | 70〜139 | MG/DL |
eGFRcreat | 59.6 | MG/DL |
CRP定量 | 0.30以下 | /MICL |
白血球数 | 3500〜9100 | マン/MICL |
赤血球数 | 376〜500 | G/DL |
ヘモグロビン | 11.3〜15.2 | % |
ヘマトクリット | 33.4〜44.9 | マン/MICL |
血小板数 | 13.0〜36.9 | FL |
MCV | 79〜100 | PG |
MCH | 26.3〜34.3 | % |
MCHC | 30.7〜36.6 | % |
HbA1c(NGSP) | 4.6〜6.2 | % |
■メディカルダイエット【医療 × ダイエット】
当施設は医療施設と併設しており、
注射や薬剤によるダイエットを促進することができます。
当施設のダイエット注射はαリポ酸(チオクト酸)25mg、L – カルニチン1000mg、パントール100mgが配合されています。
それぞれは代謝を亢進させて、脂肪燃焼を促進させる効果があります。
サプリメントの場合は一日数回に分けて摂取しなければなりませんが、
ダイエット注射であればすぐに終わりますのでおすすめです。
- αリポ酸(チオクト酸)25mg
- L – カルニチン1000mg
- パントール100mg
また、今まで運動をしてこなかった人は確実に代謝落ちている可能性があります。年齢的に筋肉がつきずらい方はダイエット注射を行うことによってより体型維持・ウエストラインの引き締めに効果があります。