肥満を改善する一番の近道と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
肥満を改善する一番の近道は、「生活習慣の改善」です。
肥満は食べ過ぎや偏った食生活、運動不足や睡眠不足、夜遅い食事や朝食ぬきなど、乱れた生活習慣を続けることが大きな原因となります。
そのため、肥満の原因となっている乱れた生活習慣を改善しなければ、肥満は解消できません。
肥満とは?
みなさん肥満という言葉は良く聞くことがあると思います。では、肥満は実際どのような状態なのでしょうか?
肥満とは、体内で利用されずに残ったエネルギーが脂肪として過剰に蓄積した状態のことです。
つまり、肥満にならないためには、利用されずに残るエネルギーを少なくしていくことが大切です。
そのためには、エネルギーの摂取量と消費量をコントロールする必要があります。
今回は主に、エネルギーの摂取量をコントロールする方法についてお伝えします。
日本人の食習慣の変化~脂質不足から脂質過剰摂取へ~
近年の日本人の食事は脂質の摂取量が過去と比べて増加しています。
厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」のエネルギー産生栄養素バランスの推移を確認してもこのことは明白です!
この原因の多くは、食の洋風化が進んだことに起因すると考えられています。
かつての日本食は、塩分過多、タンパク質、脂質、カルシウム不足という問題点がありました。
西洋より程よく洋風化が進むことで、日本食の欠点が改善され、栄養バランスの整った食生活が確立されつつありました。
しかし、食の洋風化が進み過ぎた結果、現在の日本では、脂質の過剰摂取が問題となってしまったのです。
脂質のとりすぎは、エネルギー過剰となり、肥満を引き起こします。
脂質・エネルギー摂取量をコントロールして肥満解消の食習慣を解消しよう
エネルギーを産生する栄養素は3つあり、タンパク質、脂質、糖質です。
同じエネルギーをつくる栄養素でも、エネルギーをつくる量は異なります。
糖質は1gあたり4kcal、タンパク質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを産生します。
脂質は糖質、タンパク質よりも効率の良いエネルギー源と言えますが、一方で脂質の摂取量が過剰になるとエネルギー過剰になりやすいです。
では、脂質の過剰を抑えて適切なエネルギー摂取量にするにはどのような食事が良いでしょうか?
それはズバリ、「定食型の食事」を心がけることです!
定食型の食事を意識することで、主食、主菜、副菜が揃い、栄養の偏りなくとることができます。
さらに、野菜もとりやすく、脂肪のとり過ぎは防ぐことができます。
みなさん今日から、定食型の食事で肥満解消していきましょう!