肥満の方で不眠症にお悩みの方は、下記のようなパターンが多いのではないでしょうか。
①高度肥満で睡眠中に呼吸が止まるほどのいびきをかく
②ストレスで摂取カロリー量が増えて、
同時に精神状態が不安定で夜中に考えてしまったりして寝つきが悪い。
③日中の活動は交感神経優位な覚醒状態。夜中は副交感神経優位な睡眠状態。
肥満の方は日中の活動性が低く消費カロリー量が少ないことが多く、
覚醒状態と睡眠状態のリズムが作られにくい。
この中で、今回は①の、「睡眠時無呼吸症候群」について説明します。
高度肥満で無呼吸となるのは、体の脂肪が気道を圧迫するからです。
睡眠時無呼吸症候群と診断された方の90%は肥満を合併しているとの統計があります。
無呼吸に悩む90kgの男性にダイエットの指導を行ったところ、
10kg減量し80kgに痩せました。
そのことにより、1時間当たりの無呼吸の回数(AHI)が27回/時だったのが、3回/時に改善し、
とても喜んでおられました。
夜中のいびきは、同居の家族にも嫌がられます。
ご本人としても知らず知らずのうちに、無呼吸による浅眠で、日中の眠気に繋がり、仕事のパフォーマンスの低下、居眠り運転など、日常生活にも影響を及ぼします。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の方に対し、CPAP(持続陽圧呼吸療法)も行っています。
お気軽にご相談ください。