それは「帯状疱疹後神経痛」です!
帯状疱疹ウィルスによる皮膚のジュクジュクした湿疹が治まった後でも、損傷を受けた神経に沿ってピリピリ、チクチク、時には電気が走るような痛みが残ってしまう可能性があります。
50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、60代の60%、70代の70%以上が帯状疱疹後神経痛に移行し、一生残る痛みとも言われ、年齢が高くなるにつれて罹りやすくなります。
帯状疱疹後神経痛には、万人に当てはまる絶対的な治療法というものはありません。
生活背景、治療に対する反応性などにより、痛みが異なるため、薬物療法を中心に、キシロカイン点滴や、局所麻酔薬配合の塗り薬などを組み合わせて実施します。
治療を進めるうえでは、痛みを完全に取り除くのは難しく、また治療は長期にわたります。
このため、いかに痛みをコントロールしてうまく付き合っていくか、という観点で対処的な治療に取り組むという前提をを受け入れていくことが治療のファーストステップとして必要になります。