当院は注射やリハビリ等による予防医療の整形外科・ペインクリニック・生活習慣病内科です。
クリニックや病院によっては、リハビリテーションを行っていないところもあるので注意が必要です。
今回は当院での腰痛治療や、予防医療としての腰痛の再発防止といった観点でお話していきます。
腰痛の原因や治療の流れ
もし腰痛を発症してしまった際には、我慢せずに整形外科やペインクリニックなどに相談していただくのがおすすめです。クリニック等で診断を受け、注射治療や、薬や湿布を処方してもらったり、リハビリに通っていただくのが一般的な治療の流れとなります。リハビリでは温めたり、電気を流したり、もみほぐしたりなどする他に運動機能回復のサポートもしていきます。
腰痛の原因
「腰痛」とは腰部を主体とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。
現在、腰痛の約8割は非特異的腰痛と言われています。
非特異的腰痛とはMRIやレントゲンでの検査で原因が特定できない腰痛のことを指します。つまり8割は原因が分かっていない状況です。
原因のわからない腰痛・4つのタイプ
しかし、非特異的腰痛は大きく4つのタイプに分けられることがわかってきました。自分のタイプを知る方法と、タイプ別による対策をお伝えしていこうと思います。
椎間関節性腰痛
立った状態で腰を反らして疼痛が誘発される場合はこのタイプです。
加齢による痛みや、外傷が原因になっていることもあります。
対策
温熱治療や電気治療などの物理療法や運動療法がおすすめです。
仙腸関節性腰痛
仙骨と腸骨の間の部分を押して疼痛が誘発される場合はこのタイプです。
主に姿勢の悪さが原因となっています。また、出産後の関節の緩みが原因のこともあります。
対策
骨盤ベルトの着用やストレッチなどの理学療法がおすすめです。
椎間板性腰痛
立った状態で前屈すると疼痛が誘発される場合はこのタイプです。
長時間の座位や、前屈運動で悪化することがあります。椎間板の老化や外傷が原因となっています。
対策
姿勢を改善したり、運動療法によるトレーニングがおすすめです。
筋・筋膜性腰痛
痛みのある部位をほぐすと疼痛が解消される場合はこのタイプです。
筋肉や筋膜のこわばりが原因となっています。重い荷物などを持ったり、筋肉の過剰使用によって起こります。
対策
ストレッチやマッサージなどの理学療法がおすすめです。
まとめ
腰痛の原因が特定できると、適切な治療を受けやすくなります。専門医の診断を受けることをおすすめします。
また、再発防止にはご自身の生活でも意識的に筋力トレーニングなどを行うことも重要です。
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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任