あります!寝方を気をつけることで、腰痛対策につながります。
寝方で腰が痛くなった経験する方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では、寝方次第が腰痛の原因になる理由と腰痛を和らげる寝方をお教えいたします!

腰痛の原因になる寝方

私たちの背骨は、横から見るとS字のカーブを描いていて、このカーブが自然な体のバランスを保っています。寝方による腰痛の原因は、このS字カーブを崩してしまうことです。
寝ている時の姿勢が、以下のような姿勢だと、S字カーブが崩れ、筋肉の凝りや、椎間板の潰れを引き起こし、腰痛の原因となります。
- 横向き
- うつ伏せ
- 反り腰
睡眠は、筋肉がリラックスして回復する大事な時間です。S字カーブが崩れた姿勢のままだと筋肉が十分に休めず、疲労が溜まってしまいます。その結果、朝起きたときに腰が重い、だるい、痛いと感じることがあるのです。
腰痛を防ぐには、自分の背骨のカーブに合った枕の高さや、体をしっかり支えてくれるマットレスを選ぶことが大切です。正しい寝姿勢を意識するだけで、腰の負担は大きく減らせます。
ストレスも腰痛の原因に?

日々の生活の中で、ストレスを感じることはありませんか?実は、ストレスが腰痛の原因の1つなのです。
ストレスがたまると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は体のさまざまな機能をコントロールしている大切な神経で、緊張時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」の2つがあります。
今回は「交感神経」に注目します。交感神経は『筋肉を収縮させる』、『末梢血管の収縮』の役割を持っています。緊張やストレスがかかっているときに働き、筋肉を縮めたり、血管を細くしたりします。ストレスによって緊張状態が続くと交感神経の機能が活発になり、体のすみずみまで酸素が届きにくくなり、いわば“酸欠状態”になってしまいます。
この酸欠状態が続くと、体の中で「乳酸」という疲労物質がたまり、痛みを感じる神経(ポリモーダル受容器)を刺激します。これが、ストレスによって腰が痛くなる仕組みです。
だからこそ、ストレスを解消することが腰痛予防にもつながります。
睡眠とストレスの深い関係
質の良い睡眠には、ストレスを和らげ、自律神経を整える働きがあります。
睡眠中の多くはノンレム睡眠であり、脳波では徐波があります。このノンレム睡眠によってホルモンや自律神経の調節を行っており、ストレス緩和につながっていくのです。つまり、よく眠ることは、ストレスを減らし、腰痛を予防することにもつながるのです。
腰痛を和らげる寝方

寝方を少し工夫するだけで、腰への負担はぐっと減らせます。次のような方法を試してみてくださいね。
仰向けで寝る場合
膝の下にクッションや枕を入れると、骨盤が自然な角度に保たれ、腰の反りが軽減されます。
横向きで寝る場合
膝を軽く曲げて、両膝の間にクッションを挟むと、背骨のねじれを防ぐことができます
うつ伏せ寝は避ける
首や腰に負担がかかるため、できるだけ控えましょう。
寝返りをうつ
一晩中同じ姿勢で寝るのは体によくありません。自然に寝返りをうてるような環境づくりも大切です。
腰痛の治療・予防はおまかせください
腰痛の原因は、日中の姿勢だけでなく、寝ているときの姿勢やストレスにも関係しています。
自分に合った寝姿勢や寝具を見直し、ストレスをため込まない生活を心がけることで、腰痛の予防・改善につながりますよ。
当院はペインクリニック・生活習慣病・パーソナル施設ということもあり、医師、理学療法士、柔道整復師、管理栄養士が在籍しておりその方の状態に応じた提案と予防に努めてまいります。
寝方による腰痛お困りであれば私たちにお任せください!
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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任