骨粗鬆症を予防する方法や治療にはどんなものがありますか?

骨粗鬆者は、気づかないうちに進行し、骨折してから気づく事が多い病気です。
だからこそ、定期的な骨密度健診による早期発見・予防が非常に大切です。

骨粗鬆症は骨折しやすくなる病気

骨粗鬆症とは、骨密度と質が低下して、もろく折れやすくなる状態のことです。女性は、閉経後エストロゲンが減少するとさらに骨の再生スピードも遅くなります。そのためちょっとした転倒や体重負荷でも、背骨、手首、大腿骨などが骨折しやすくなります。

骨密度のピークは20から30代で、それ以降は緩やかに減少する為更年期前後に年一回の骨密度検査を最寄りの整形外科などで受診することで、将来の骨折予防が可能です。

整形外科で骨粗鬆症の予防ケア・治療法

整形外科では、骨密度測定をはじめ食事、運動、薬物療法を含めた包括的な骨粗鬆症ケアを行なっています。

1.保存療法・予防ケア

食事指導・カルシウム、ビタミンD、タンパク質摂取の見直し運動指導・骨に負荷をかける筋トレウォーキングの奨励します。

2.薬物療法

骨吸収を抑えるビスホスホネート系薬剤や、骨形成を促進する注射薬の処方内服、注射の選択肢や、頻度は患者様の年齢や、生活習慣に応じて調整。

これらの治療方法を、定期的にモニタリングし、年一二回の骨密度再評価と治療継続の効果チェックが重要となります。

骨粗鬆症は、気がつきにくい病気。早めの検診を!

骨粗鬆症は、サイレントデイジーズとも呼ばれ、静かな病気として認識不足からくる骨折してから気づくことがとても多い為、定期的な骨密度検査での早期発見と、整形外科の専門家による適切な予報治療をお勧めしています!
まだ、大丈夫と思っている今こそ、検診のタイミングです。

骨粗鬆症の最新の治療法

2022年8月31日に骨粗鬆症の最新治療方法として、新薬アバロパラチド酢酸塩〔オスタバロ〕骨粗鬆症薬に新たなhpTH製剤骨粗鬆症治療薬アバロパラチド酢酸塩の製造販売が承認されました。
骨折の危険性の高い骨粗鬆症に、皮下注射となります。

定期的な検診で骨粗鬆症を予防しましょう

骨粗鬆症は、治療によって完治できる病気ではない為、長期的な視野に立った治療が必要となります。

骨密度を定期的に測り、食事やサプリメントで不足してるビタミンやカルシウムを接種して、予防することが大事です。

散歩に出る習慣をつけるだけでも十分に予防できますので、しっかり自分の足で歩いて、バランスのとれた食事を食べて健康な生活を一緒に目指していきましょう!

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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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