そもそも、肥満とは体重の多い・少ないによる判断ではなく、体内に脂肪組織を過剰に蓄積している状態を指します。肥満度[1]20%以上であると小児肥満と言えます。
[1] 肥満度(%) = (実際に測定した体重 − 標準体重)/(標準体重)X100
小児肥満から、そのまま成人肥満に移行するリスクが非常に高く、思春期肥満から成人肥満への移行は7割にも達するというデータが出ています。その為、学童期肥満から思春期肥満へ持ち越さないことが鍵となります。
当院では、その方の普段の生活における運動量や食事、生活習慣などのお話をお伺いします。食事療法のみではなく、TVやゲームに費やす時間を減らして運動する、睡眠時間を十分に確保するなど生活リズムを整えていくことで、改善をはかります。
治療は長期にわたるため、ご家族の理解と協力が必須です。私たちも一緒に前向きに明るくサポートさせていただきますので、気兼ねなくご相談ください。