生活習慣病の治療は、薬物療法・食事療法・運動療法とあり、食事療法・運動療法をしっかり行っていて改善が見られない場合、薬を処方してもらうとよいでしょう。
もちろん、内服が必要な状態でも、併せて生活習慣の見直しをすることで徐々に薬の量を減らしていき、根本的な改善を目指していくことが大切です。
食事療法でまず気を付けたいのが塩分の摂取量ですが、麺類の汁を飲まないだけで約2gの減塩ができます。
運動療法であれば、いきむような運動はNGですが、3ヶ月毎日、エルゴメーター(自転車のマシン)を30分やると、収縮時血圧が平均10mmHg下がる。また、毎日通勤で片道15分、往復30分以上歩いている人と、車通勤などで往復5分以下の方では、収縮時血圧の平均が15mmHgの差がある、というデータがあります。
今回のご相談者は「高血圧」とのことで、血圧をあげる原因として挙げられるのが
【肥満、ストレス、喫煙、塩分のとりすぎ】です。
尚、高血圧はほとんど自覚症状がないため、治療せずに放っておくと日頃負荷を受けている血管が傷んでいきます。
場合によっては、脳の血管が傷み脳卒中を引き起こしたり、心臓の血管であれば心筋梗塞といったように重大な疾患をまねく恐れがあります。
このように自覚症状がないまま日々悪化していき、ある日突然生命を脅かすことから「サイレントキラー」とも呼ばれています。
このような合併症を起こさないためにも、高血圧に関する知識を正しく得て、治療をしっかり行う必要があります。今の生活で大きな障害がないからと治療を後回しにはせず、すぐにご相談ください。