体重が120kgほどあります。ダイエットをするためにジムに通いだしたので、雑誌でみた糖質制限を試してみようと思います。ダイエットに効果のある糖質制限を教えてください。

近年、ダイエットと言えば「糖質制限」といっても過言ではないほど幅広い世代に広く浸透していますが、リスクやデメリットもあるため極端に制限することは大変危険です。
正しく理解・行動することで、10年後20年後の未来の自分の為に健康的な身体をつくっていきましょう!

糖質制限は糖尿病での治療だった?

「糖質制限」のはじまりは糖尿病の治療として用いられていました。
現在では、疾患の治療だけではなく、ダイエット法にもとりいれられることが多くなりました。

糖質制限ダイエットとは?

糖質制限をすることで、ダイエットすることが可能な理由はインスリンというホルモンの働きにあります。

インスリンは、血糖値を下げる唯一のホルモンとして知られていますが、さらに脂肪の分解を妨げ、体内の脂肪蓄積を促進する働きもあります。ダイエット中にインスリンの分泌が活発になると減量の妨げになるのです

そこで、インスリンの分泌を過剰に起こさないよう食事をとることで、ダイエットを効率的に行えます。

インスリン分泌が活発になるのは、血糖値が急上昇したり、高血糖の状態になるためにおこります。そのため、糖質制限ダイエットで重要になることは、血糖値のコントロールです。

糖質制限ダイエットに必要な血糖値のコントロール方法

糖質制限ダイエットは血糖値のコントロールを行い、インスリンによる脂肪蓄積を抑制するダイエット方法です。
血糖値のコントロールがカギを握るダイエットのため、高血糖対策はもちろん、低血糖対策も重要です。
低血糖については深く考えたことがないという方もいらっしゃるかと思いますが、低血糖になると私たちの身体は生命の危機を感じ、食欲増進イライラ不安感などの症状がでます。

そのため、過度な糖質制限は血糖値が安定せず、かえって糖質依存になりやすいです。

糖質制限ダイエットでは、自分にあった適切な糖質の摂取量を守りましょう。
また、空腹時の糖質摂取高血糖を引き起こしやすい原因となります
食べる順番を意識するなど糖質をとるタイミングも重要です。

糖質制限ダイエットは成功しやすい?

糖質を減らしすぎると、エネルギー不足を補うためにたんぱく質、脂質を多くとりすぎることになります。
そのため、糖質制限ダイエットは減量に効果的という反面デメリットもあります。

タンパク質のとり過ぎ腎臓への負担が増大し、脂質のとり過ぎ動脈硬化のリスクが高まります。

そのため、糖質を制限することで短期的に減量が成功しても、長期的には病気を招く可能性があります。
健康維持のためには極端に糖質を減らすのではなく、炭水化物、脂質、タンパク質を望ましいバランスでとることが大切です。

当院でのダイエット成功例

当院にお越しいただいたAさん、糖質制限を頑張っているが体重が減らないとおっしゃっていました。
また、症状として強い空腹感に襲われて食べてしまう、イライラしてしまいよく妻と喧嘩をするようになってしまった、食後に眠気が襲ってきて仕事へのやる気もわかなくなったとのことでした。

食事内容をお伺いすると、極端な糖質制限を行っており糖質はほぼとっておらず、エネルギーの大半をタンパク質、脂質で摂取していました。

この方の場合、糖質の制限をし過ぎたことにより、低血糖と高血糖を繰り返したことにより、イライラや不安感、やる気低下や空腹感による過食が起こってしまったと考えられます。


この方には、適切な糖質の摂取量を把握頂き、食事バランスを整えて頂きました。その結果、無理な食事制限もなく、半年で12kgの減量を達成しました。

ご自身で糖質制限ダイエットをで行っている方で、自分に適した量がわからないなどお悩みをかかえている方はぜひ当院にいらしてください。

糖質制限ダイエットのまとめ

糖質制限ダイエットを行う際は自分の糖質制限の適量を知り、デメリットも知ったうえで適切に行うことが大切です。
当院では、管理栄養士の指導のもと適切な糖質摂取量を知ることができます。

自分の適切な糖質の摂取量をぜひ、当院で見つけてください!

※本文ではダイエット=減量という意味で表現していますが、本来ダイエットという言葉は「健康になる」という意味です。

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