ダイエットを続けているのですが、体重が減るのに体脂肪率が下がりません。どうしたら体脂肪率を下げることができますか?

ダイエットにおいて重要なことは、脂肪を減らすメカニズムに沿った生活を送ることです。このメカニズムから逸れた生活を送ってしまうと結果が伴わなかったり、体重が減っても脂肪が減らない可能性があります。

ダイエットの必須条件①脂肪分解

脂肪はそのままの形では燃やすことはできません。脂肪を燃やすためには、まず脂肪を分解する必要があります。

脂肪分解には、消化酵素であるリパーゼが必要です。このリパーゼをしっかり働かせることで効率良く脂肪を分解することができます。リパーゼの活性を高める方法としては、運動を行い、エネルギーが必要な状態にすること、筋肉の温度を高めることがあります。筋肉の温度が高まり過ぎてもリパーゼの働きが弱くなってしまうため、ダイエット中の運動は激しいものよりもウォーキングのような軽い運動がおすすめです。

また、リパーゼの活性化には、アミノ酸の摂取も大切になります。アミノ酸が連なったものがたんぱく質になりますので、ダイエット中は肉や魚などのたんぱく質をとることが大切です。

ダイエットの必須条件②脂肪燃焼

脂肪を分解できたら脂肪を燃やす、つまりエネルギーに変換して消費する必要があります。せっかく分解してもエネルギーに変換されなければ再度体脂肪として蓄積されてしまいます。

分解された脂肪はミトコンドリア内でのみエネルギーに変換されます。つまり、脂肪を燃やすために重要なポイントは、ミトコンドリア内に分解された脂肪を運ぶことです。

ミトコンドリア内に分解された脂肪を運ぶために重要な栄養素がLカルニチンです。この脂肪を運搬する働きは他の栄養素では代用できません。そのため、Lカルニチンが不足した場合は、脂肪がミトコンドリアに入ることができず、再度脂肪として内臓脂肪や皮下脂肪として蓄えられてしまいます。つまり、Lカルニチンは脂肪をエネルギーに変換するために必須の栄養素です。Lカルニチンはアミノ酸の一種であり、動物性たんぱく質に多く含まれています。そのため、サラダダイエットなど動物性の食品が不足してしまう食習慣が続いてしまうと、カルニチン不足になってしまいます。また、食事からではとり切れないことも多く、ダイエットの際は良質なサプリメントの使用もおすすめです。

ダイエット必須条件③ミトコンドリアを動かせ!

ミトコンドリア内に脂肪を運び終えたら、脂肪をエネルギーにかえる作業が行われます。脂肪を燃やす着火剤となるのが、ビタミンB群です。そして、燃やし続けるために必要な栄養素コエンザイムQ10です。

これらの栄養素が不足していると、ミトコンドリア内に入れた脂肪酸を上手くエネルギーに変換することができません。
ビタミンB群動物性食品コエンザイムQ10青魚、大豆、くるみ、アーモンドなどに多く含まれています。ダイエット中、脂肪を燃やすためにも積極的にとりましょう。

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