生活習慣病の多くは、発症しても進行するまでに自覚症状がほとんど現れないという共通点があります。
そのため、健康診断などで生活習慣病のリスクを指摘されても自覚しにくく、
予防や治療という行動を起こせない、起こさないという人が少なくありません。
農林水産省の調査データによると、生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩などに気をつけた食生活を『実践していない』と回答した人に、実践しない理由を聞いたところ、
「面倒だから取り組まない」を挙げた人の割合が36.6%、
「病気の自覚症状がない」を挙げた人の割合が30.8%、
「生活習慣病を改善する時間的ゆとりがない」を挙げた人の割合が27.7%の順となっています。
予防や治療に対して自分だけでは行動が起こせない方は、普段の生活の中で具体的に何をやっていいのかわからないのだと思います。
最近では、医療機関でも、生活習慣病の予防のための具体的な行動変容のアドバイスや相談を行っている場合があります。
看護師・管理栄養士などの医療者は特に、その方の気持ちに寄り添い、続けやすい形で相談に乗ってくれるでしょう。