帯状疱疹はウィルスが原因で発症します。免疫力が低下することによりウイルスが活動をはじめてしまい症状が現れます。そのため、帯状疱疹の予防として免疫力を高めておくことが大切です。
免疫力が低下すると、帯状疱疹の症状が現れやすい理由
帯状疱疹の原因となるのは、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうのウィルスです。幼少期に感染後水ぼうそうが治った後も、実はウィルスは体内に存在し続けています。そして、ストレスや生活習慣の乱れなどで免疫力が低下すると、一度身体の中で眠っていたウィルスが再び活動をはじめてしまい、帯状疱疹を発症します。
よって、帯状疱疹はどこかでウィルスに新たに感染するのではなく、自身の体内にあるウィルスが活性化することによって起こります。帯状疱疹にならないためには、このウイルスが活動をはじめないようにする必要があります。その方法が免疫機能を維持することです。
帯状疱疹になるリスクは、水ぼうそうに感染したことがある人は全員にあると言えます。帯状疱疹にならない為にも、今自分の中にあるウィルスが活性化されないように、日々免疫機能が働くようにしておく必要があります。
帯状疱疹を予防するために、免疫機能を整えよう
免疫機能は、免疫細胞や抗体がしっかり働くことで機能します。この免疫細胞や抗体の主材料はタンパク質です。つまり、タンパク質が不足すると、免疫機能に関与している物質をつくれず、機能を保つことができなくなり、結果として帯状疱疹を発症するリスクが高くなります。
つまり、帯状疱疹を発症させないためにも普段の食事からタンパク質が不足させないようにする必要があります。
日本人の食事摂取基準では1日男性60g以上、女性50g以上のタンパク質の摂取が推奨されています。まずは1食20g程度を目安にタンパク質摂取を意識しましょう。1食でとるのが大変な方は、間食にタンパク質を含む食品をとりいれることがおすすめです。
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この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任