帯状疱疹ワクチンは何回打つのでしょうか?また、どんな副作用がありますか?

現在のところ最も有力な帯状疱疹の予防方法は間違いなく帯状疱疹ワクチンです!
帯状疱疹ワクチンは2種類のものが存在します。1回だけの接種で済むワクチンと2回接種が必要なワクチンです。
今回は、これについてメリット・デメリット、副作用などをお伝えします。

そもそも帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹は一度かかると厄介な病気です。
皮膚に発疹自体はかならず治るのですが、帯状疱疹のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)は脊髄から末梢神経にかけての神経で炎症を起こすため、皮膚症状が治っても炎症で焼け野原になった神経が悲鳴をあげます。これが有名な「帯状疱疹後神経痛」です。

勘違いされることが多いのですが、帯状疱疹が発病して皮膚にぶつぶつがある時期の痛みは帯状疱疹の痛みであり、帯状疱疹後神経痛ではありません。神経痛は遅れてやってくるのです。
明確な定義はないのですが、発症から3か月以降と私は考えております。
この帯状疱疹後神経痛が難治であり、10~20%程度の患者で残存してしまうと言われています。

いかに帯状疱疹にならないですむかが、帯状疱疹後神経痛を残さないようにするためのカギとなります。 

帯状疱疹ワクチンの効果

まず帯状疱疹の発生抑制効果ですが、1回打ちは50%、2回打ちは80%程度です。
では、ワクチンを接種しても予防ができずに帯状疱疹を発症してしまった場合、神経痛残存の抑制率は1回打ちが60%程度、2回打ちでは90%程度とされています。

つまり、効果の面で比較すると2回打ちの方が優秀であることは疑う余地はありません。 

費用について検討してみます。クリニックによって多少違いがありますが、1回打ちは10000円程度、2回打ちは50000円程度(2回の合計)であり、倍以上の費用がかかります。

帯状疱疹ワクチンの副作用

副作用についても考えてみましょう。
1回打ちと2回打ちのワクチンの構造的な違いでいえば、1回打ち製剤は生ワクチンであるということです。
生ワクチンとは完全には死んでいない弱毒化されたウイルスを使用しています。
ですので、1回打ち製剤を使用した方の中に免疫状態がたまたま悪かったりすると水ぼうそうのような発疹が出てしまう人がおります

両者に共通する副反応とすれば、ワクチンでおなじみの接種部位の疼痛や腫脹熱感などでしょう。
しかしながら、これらの発生頻度や程度は2回打ち製剤の方が強いと考えられています。

帯状疱疹ワクチンについてまとめ

以上、2種類の帯状疱疹ワクチンを紹介しました。
どういったものか理解し、費用面なども踏まえてどちらのワクチンにするか決められると良いでしょう。

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