ご質問ありがとうございます。結論からいうと、糖質は取らなくても問題なく、健康に過ごすことができます。しかし、人間の性格が様々あるように、今までの食生活、家族の事情など様々な理由で糖質制限を調節する必要がある方もいらっしゃいます。具体的には、腎不全の方はタンパク質の制限が必要になり、必然的に糖質からエネルギーを確保する必要が出てきます。こちらの記事を読み、ご自身で判断する必要があります。
従来、下記のような考えのもと、「脂質・タンパク質の摂取を最小限にし、残りを糖質で摂取すること」が良いエネルギーバランスとされていました。
油を摂り過ぎ→動脈硬化症
タンパク質の摂り過ぎ→腎機能が低下
しかし、最近では即時的なダイエット効果だけではなく、認知症、ロコモティブシンドローム(サルコペニア、フレイル)に対して良い反応が出ると期待されています。
アメリカ糖尿病学会でも、2013年には「肥満治療の一選択肢である」と公言しています。
今や、「糖質制限」は健康食と言っても過言ではないでしょう。
しかし、過度な糖質制限をしてしまうと、食の楽しみを失ってしまう方もいるはずです。また、普通に肉、魚、大豆製品等の、脂質やタンパク質中心の食事をしていても、調理過程で糖質が含まれていたり、もともと植物には糖質が少なからず含まれていますので、相当に制限しても1日50gは摂取していると考えた方が無難ですし、気持ちも楽だと思います。
1食あたりの糖質摂取量を20g以上40g以下とし、結果として1日の糖質摂取を70g以上130g以下にすることが推奨されます。この量での設定であれば、美味しく楽しく食事をすることができます。
推奨される糖質量
・1食あたりの糖質摂取量を20g以上〜40g以下
・1日の糖質摂取を70g以上〜130g以下