ダイエット中はカロリーを気にすることも大切ですが、カロリーを何からとっているかということもかなり重要になってきます。年齢で代謝が下がっていくことは事実ですが、カロリーのとり方をかえることでダイエットに結果がでやすくなります。
ダイエット中、飴でカロリーダウンはやせる?やせない?
飴1つのカロリーは約15kcal〜20kcal程度と高いわけではありません。ダイエット中に飴一つを食べたからといって太るわけではありません。しかし、飴を食べて少しでも摂取カロリーを抑えようとして、食事を過度に制限してしまうと、ダイエットに必要な栄養素が不足してしまい、結果的に瘦せにくくなってしまいます。
飴自体のカロリーは高くはないですが、一方で、糖質に目をむけるとかなり割合が高いことがわかります。これは飴の原材料の多くが砂糖であるためです。砂糖は消化吸収しやすいため、血糖値が上がりやすいです。血糖値は食欲に影響を与えます。ダイエット中は摂取カロリーに気を付けることも大切ですが、何でカロリーをとるかということにも注目する必要があります。
飴をダイエットに上手く利用するには?
飴をとってカロリーを制限してしまうのは良くないですが、空腹後のドカ食い防止の点では飴を上手に使う方法もあります。
私たちが空腹を感じるときは、血糖値が低下したときです。飴は糖質の割合が多く血糖値を上げやすい食品の一つですが、1個の糖質量はそこまで多くありません。空腹時に飴1個をゆっくりなめることで、次の食事の食事量をコントロールしやすくなります。しかし、前述したように飴を食べて1食量も食事をとらないなど、過度の食事制限のための使用はダイエットに逆効果になるため、注意が必要です。また、飴も過剰にとれば血糖値を急激に上げる要因になり、脂肪の蓄積を促進してしまいます。とり過ぎには注意しましょう。
結果のでるダイエットのカロリーコントロールのポイント
ダイエットでカロリーコントロールをすることは大切です。しかし、ただ減らすというだけでは、筋量の低下やリバウンドなどのリスクがあります。
ダイエットにおいて結果を出すためには新しい脂肪をつくらないことが、まずは大切です。新しい脂肪をつくる栄養素は、カロリーをもっている栄養素で、糖質、脂質、タンパク質があります。これらの栄養素のとり方によって、体に脂肪が多くなるか、筋肉が多くなるかなど、体のバランスが決まります。
よって、結果のでるダイエットは飴で1日のカロリーダウンをはかることを意識するよりも、食事におけるカロリーをもつ栄養素のとり方を工夫することが大切です。
この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任