帯状疱疹は特定の神経から皮膚表面に沿って帯状に水疱や発赤が現れるため、比較的特定の範囲に症状が局在榴する皮膚の疾患です。
このため、帯状疱疹は一般的に特定の場所にできやすいと言われています。
帯状疱疹ができやすい部位と特徴
帯状疱疹ができやすい場所とそれぞれの痛みの特徴について紹介します。
1. 胸部や腹部
帯状疱疹は胸部や腹部にできることが多いため、「帯状疱疹」という名前が付けられています。
胸部や腹部に帯状疱疹ができた場合、痛みの特徴はしばしば燃えるような痛みやピリピリとした痛みが現れることがあります。この痛みは局所的で強いものであり、皮膚の炎症や水疱の形成による圧迫が原因とされています。
痛みは通常、帯状疱疹の症状が現れる前から感じられることがあります。
2. 顔や頭部
顔や頭部にも帯状疱疹ができる場合があります。
特に眼の周りにできる場合は重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、早めの治療が必要です。
顔や頭部に帯状疱疹ができた場合、痛みの特徴は強い神経痛や刺すような痛みが現れることがあります。
特に眼の周りにできる場合は、強い痛みや頭痛、眼の異常感などの症状が現れる可能性があります。
痛みは他の部位よりも強く感じられることがあります。
3. 骨盤周辺
帯状疱疹は骨盤周辺にもできることがあります。
骨盤周辺に帯状疱疹ができた場合、痛みの特徴は腰や骨盤周辺に局所的な痛みや圧迫感が現れることがあります。この痛みは腰痛や坐骨神経痛に似た症状を示すことがあります。
腰や骨盤周辺の神経が影響を受けるため、痛みや不快感が感じられることがあります。
帯状疱疹による痛みは一般的に上記のような特徴がみられることがありますが、個人によって異なる場合があります。
痛みの強さや症状の範囲は個人差がありますので、症状が現れた際には一度当院へご相談にいらしてください。
特定の部位にできやすい理由
ここまで帯状疱疹の特定部位について挙げましたが、なぜ帯状疱疹は特定部位にできやすいのでしょうか?
帯状疱疹が特定の部位にできやすい理由は、感染した神経から皮膚表面に沿って帯状に水疱や発赤が現れるためといわれています。
感染した神経が特定の部位に集中しているため、その部位に症状が局在しやすくなります。
神経が再活性化されることで皮膚に症状が現れるため、帯状疱疹は特定の部位にできやすいと言われています。
帯状疱疹の転移について
転移については、帯状疱疹自体は他の人に直接感染することはありませんが、水疱液中に含まれるウイルスを介して水疱を触ったり、水疱液が付着した物品を共有したりすることで、他の人に水痘を引き起こす可能性があります。
したがって、帯状疱疹の水疱を触らないようにし、十分な衛生管理を行うことが重要です。
帯状疱疹は、免疫力が低下したりストレスがかかったりすると再発する可能性が高まるため、適切な治療と予防が重要です。
定期的な診察や適切な対処法を実践することで、帯状疱疹の症状を軽減し、再発を予防することができます。
当院では帯状疱疹の治療の他、予防接種等もあります。気になる方はぜひ当院へ一度お越しください。
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この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任