首の痛みがあり、痛み止めを飲んでいます。合わせて、多少なりともストレッチなど運動もした方がよいのでしょうか?

痛みの原因や強さなどにもよるため一概には言えませんが、長時間うつむいていたり、同じ体勢でいると首の筋肉が凝り固まってしまい動かしにくい、痛いといった症状が生じます。

これらが原因の痛みには、軽いストレッチ、運動によって痛みが軽減できる可能性があります。

そもそも、首の痛みはどういった原因から起こるのでしょうか。

首の痛みの原因

首の痛みの原因には、骨や筋肉、神経などによるものもあれば、皮膚やリンパ腫による原因など、さまざまなことが考えられますが、ここでは特に多い原因3つを紹介します。

姿勢による痛み

長時間のデスクワークなど、同じ姿勢をしていることで脊椎のS字が乱れ、頭部がうまく支えられなくなります。これにより筋肉に大きな負荷がかかり、痛みが生じます。

最近では、パソコンでのデスク作業だけでなく、電車の中でのスマートフォンの閲覧など、姿勢が悪くなる状態を長時間続ける場面が多くあります。

こまめに首や肩、肩甲骨など身体を軽く動かしてあげることが大切です。

ストレス(自律神経)による痛み

首のこりや痛みには、精神的、肉体的ストレスの両方が関係していると言われています。

ストレスによって自律神経が乱れると、筋肉の緊張による血管の収縮から、血流が悪くなった状態になります。

血流が悪くなることで、筋肉に疲労物質がたまりやすくなり、結果、痛みが生じることになります。

交通事故や、スポーツなどによる頚椎の捻挫

サッカーやラグビーなどのスポーツをしている際に、ぶつかったり転んだりすることで頭部や顔面を強く打ったり、強い力が加わる反動で大きく降られた際に発生します。

外部から力が加わることで、首を固定している筋肉、靭帯を痛めてしまうことが主な原因となります。

首に痛みが生じる原因は他にもあります。
2~3日安静にしていても痛みが引かない場合は、医師に診察をしてもらいましょう。

短時間でできる首のストレッチ

今回はお仕事の最中でも、空いた時間に簡単にできるストレッチを紹介します。
首の痛みがある方もない方も、ゆっくり呼吸をしながらやってみましょう!

肩甲挙筋のストレッチ

  1. 右手で頭部の左側を持ち、右斜め前(45度程度)にゆっくり倒す。
  2. 15秒~30秒キープ
  3. 反対側も同様に行います。

頭板状筋のストレッチ

  1. 両手で後頭部を抑える
  2. そのまま首を前にゆっくり傾けていく
  3. 15秒~30秒キープ

※この際、背中が丸まらないように注意しましょう。

いかがでしたか?

首の痛みも様々ですが、現代社会では特に筋肉の硬直による痛みが多いです。
同じ姿勢を長時間しているなと気づいたときに、少しでもいいのでストレッチをしてあげると、痛みの予防にもつながります。
ぜひ、日々の生活にストレッチを取り入れてみてくださいね。

この記事の監修者

この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。

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