腰痛があるときのマットレスはどのようなものを選ぶとよいですか?

マットレスを選ぶにあたり、

  1. 基準になる姿勢
  2. マットレスが硬すぎると、柔らかすぎるとどうなるか
  3. 理想の硬さ

以上3点について、それぞれの説明をいたします。

  1. 寝る際の理想の姿勢
    仰向け:良い立ち姿勢の状態のまま、仰向きに寝転んだ状態です
    横向け:横向きに寝転んだ状態で、背筋が真っ直ぐ伸びている状態です。
  2. マットレスが硬すぎると、柔らかすぎるとどうなるか
    ・マットレスが硬すぎる場合
    マットレスの硬さが硬すぎる場合は、体の出っ張った部分に圧が集中してしまい、痛みを引き起こしてしまうことがあります。

    ・マットレスが柔らかすぎる場合
    マットレスが柔らかすぎる場合は、寝返りの際や起き上がる際に体が沈み込んでしまい、余計な力が入ることで、痛みを引き起こすことがあります。また、本来の立ち姿勢のような安楽な姿勢を取りにくくなります。
  3. 理想の硬さ
    ・身体にかかる負担が集中しないもの
    ・寝返りが打ちやすい
    この2点が達成できるものであると、ちょうどよい硬さであるといえます。

また、もし硬め、柔らかめのどちらを選ぶか迷った場合には、どちらかというと硬め(高反発)のものをお勧めします。

  • 体重別のおすすめマットレス
    体重によって適したマットレスの硬さは異なります。
  • 体重50kg未満の方:柔らかめのマットレスで、体重が軽いと、柔らかいマットレスでも十分なサポートが得られます
  • 50kg~70kgの方:中程度の硬さのマットレスが適切になり、高反発のものを推奨します
  • 70kg以上の方:硬めのマットレスが推奨されます。体重が重いと、硬いマットレスが体をしっかり支えてくれるようになります

まとめ

マットレスの硬さには人それぞれに好みがありますが、もし腰痛で悩まれているようでしたら、高反発(ポケットコイルマットレス、高反発ファイバーマットレス当)をお勧めいたします。また、体重によって合うマットレスは異なるため、実際に販売店で体験ができるようでしたら、一度試してみてください。

また、寝ている姿勢によって腰痛が生じてしまった場合、反り腰になっていることで仰向けが困難になっている場合や、骨盤が敷布団に当たって痛む場合のように、硬くなっている筋肉や使わなくなっている筋肉、背骨や骨盤の動きを改善していけるよう、当院では理学療法士によるリハビリを提供しています。

寝ている姿勢でお悩みの方、ぜひ一度当院へ相談しにいらしてください。

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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。

【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任

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