マットレスを選ぶにあたり、
- 基準になる姿勢
- マットレスが硬すぎると、柔らかすぎるとどうなるか
- 理想の硬さ
以上3点について、それぞれの説明をいたします。
- 寝る際の理想の姿勢
仰向け:良い立ち姿勢の状態のまま、仰向きに寝転んだ状態です
横向け:横向きに寝転んだ状態で、背筋が真っ直ぐ伸びている状態です。 - マットレスが硬すぎると、柔らかすぎるとどうなるか
・マットレスが硬すぎる場合
マットレスの硬さが硬すぎる場合は、体の出っ張った部分に圧が集中してしまい、痛みを引き起こしてしまうことがあります。
・マットレスが柔らかすぎる場合
マットレスが柔らかすぎる場合は、寝返りの際や起き上がる際に体が沈み込んでしまい、余計な力が入ることで、痛みを引き起こすことがあります。また、本来の立ち姿勢のような安楽な姿勢を取りにくくなります。 - 理想の硬さ
・身体にかかる負担が集中しないもの
・寝返りが打ちやすい
この2点が達成できるものであると、ちょうどよい硬さであるといえます。
また、もし硬め、柔らかめのどちらを選ぶか迷った場合には、どちらかというと硬め(高反発)のものをお勧めします。
- 体重別のおすすめマットレス
体重によって適したマットレスの硬さは異なります。 - 体重50kg未満の方:柔らかめのマットレスで、体重が軽いと、柔らかいマットレスでも十分なサポートが得られます
- 50kg~70kgの方:中程度の硬さのマットレスが適切になり、高反発のものを推奨します
- 70kg以上の方:硬めのマットレスが推奨されます。体重が重いと、硬いマットレスが体をしっかり支えてくれるようになります
まとめ
マットレスの硬さには人それぞれに好みがありますが、もし腰痛で悩まれているようでしたら、高反発(ポケットコイルマットレス、高反発ファイバーマットレス当)をお勧めいたします。また、体重によって合うマットレスは異なるため、実際に販売店で体験ができるようでしたら、一度試してみてください。
また、寝ている姿勢によって腰痛が生じてしまった場合、反り腰になっていることで仰向けが困難になっている場合や、骨盤が敷布団に当たって痛む場合のように、硬くなっている筋肉や使わなくなっている筋肉、背骨や骨盤の動きを改善していけるよう、当院では理学療法士によるリハビリを提供しています。
寝ている姿勢でお悩みの方、ぜひ一度当院へ相談しにいらしてください。
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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任