腰痛になり、最近体重が増えてきたのが影響していると考えています。腰痛に対しても効果的なダイエット方法を教えてください。

腰痛に対しても効果的なダイエットのコツは、急に体重を減らすのではなく、無理なく脂肪を減らし、足腰の筋肉は減らないように維持していくことが大切です。
無理な体重減少は筋力低下を引き起こします。筋力低下が起こると腰痛へ様々な悪影響を及ぼします。

無理な体重減少は腰痛を悪化させる!?

「とにかく体重を落とせばよい!」という考えで体重を減らすことは、同時に筋肉低下などを引き起こします。
その結果、筋肉低下に伴う弊害が起こり、腰痛が悪化してしまいます。

①筋力低下

無理な体重減少で筋力が低下すると、通常の負荷でも筋肉にかかる負荷が大きくなり、身体を支えることができなくなります。
その結果、正しい姿勢を保つための筋肉も維持できず、姿勢が悪くなり、腰痛も悪化しやすくなります

腰痛を悪化させずに体重を減らすには、筋肉を減らさずに脂肪を減らすことが大切です。

②基礎代謝の低下による冷え

無理な体重減少による筋力低下は、筋肉による熱の温存、血液による全身へ熱を伝える機能が低下することにより、全身の冷えが誘発されます。さらには、運動時の熱の産生量も減少します。

つまり、無理な体重減少による筋力低下は基礎代謝を落とし、身体の冷えを促進します。
身体が冷えることにより、外気に熱を奪われないようにと筋肉や血管を収縮させて血流を抑えます。
その結果、血流が滞ることで酸素や栄養が運ばれにくくなり、疲労物質も蓄積され、腰痛の悪化に繋がります。

腰痛を良くしながら体重を減らす方法~食事編~

腰痛を良くしながら体重を減らすには食事がとても重要です。
体重を減らそうと食事を節制して陥りやすいことが栄養不足による筋力低下です。

①筋肉維持・増加

筋肉の材料となるタンパク質の摂取はとても大切です。タンパク質は肉、魚、大豆製品、卵に多く含まれているので積極的にとりましょう。

摂取エネルギーが過剰になると脂肪の蓄積が進みます。
その結果、身体を自分の筋肉で支えることが難しくなり、腰痛の悪化に繋がります。

一方、エネルギー不足状態ではタンパク質がエネルギー源として使われてしまいます。
そのため、エネルギー摂取量ばかりに気を取られた食事はタンパク質低下を引き起こし、瘦せにくい身体が作られてしまいます。
適切なエネルギー摂取を心がけましょう。

②血行増進

血流が悪いと身体が冷えて筋肉がかたくなってしまったり、疲労物質が体内にたまり腰痛が悪化してしまいます。そのため、血流が良い状態であることも大切です。

サバ、アジ、イワシなどDHAやEPAが豊富な魚アボカド血流を改善してくれる栄養素も含まれているため、筋肉の疲労解消にも繋がります。素焼きアーモンドもおすすめです。

③甘いものの摂取量に注意

甘いものの摂取に関しても注意が必要です。甘いものを食べ過ぎてしまうと、余った糖がたんぱく質を糖化させて、筋肉がこわばってしまいます。筋肉のこわばりは腰痛を悪化させる要因の一つです

お砂糖をたくさん使った料理やごはん、パン、麺類の食べ過ぎには注意しましょう。

腰痛を良くしながら体重を減らす方法~運動編~

腰痛を良くしながら体重を落とすには、バランスの良い食事だけでなく、運動をとりいれて筋肉量を維持しながら脂肪を減らすようにすることも大切です。
ストレッチや筋力トレーニング、有酸素運動などを組合せた運動習慣を身につけましょう。

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