家族が帯状疱疹になりました。食事はバランスの良い免疫力を上げるものを摂るように言われましたが、どんな食事が良いでしょう?

五大栄養素【タンパク質・脂質・炭水化物(糖質+食物繊維)・ビタミン・ミネラル】+発酵食品でバランスの良い食事を意識しましょう。

免疫細胞にも関わる!カラダのさまざまな材料に必要なタンパク質

タンパク質は髪や爪、皮膚、筋肉や臓器をつくる他、ホルモンや酵素、免疫細胞をつくる材料になります。
免疫力に関わる抗体(免疫グロブリン)もタンパク質から構成されています。
肉・魚・大豆・卵・乳製品などからしっかり摂っていきましょう。

免疫力に関わる抗酸化作用ビタミン

抗酸化作用とは、「カラダの酸化(錆)を抑える」ことです。
人は呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部(数%)が活性化(錆化)され、通常より活性化された酸素を活性酸素といいます。
活性酸素は体内のウイルスや細胞などを追い払う反面、過剰に増えると疲労や老化、免疫力の低下の原因にもなります。
また、ストレスや飲酒・喫煙など日常生活から誘発される原因があげられます。
そうならないためにも酸化を防ぎ食事から補っていきましょう。

特に抗酸化作用の強いビタミン

  • ビタミンA
    →皮膚や粘膜の強化、免疫細胞の働きの活性化。
     主な食材:緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、小松菜など)レバー、うなぎ等
  • ビタミンC
    →免疫細胞の働きを活発にし、ウイルスへの抵抗力を高め免疫力を助ける。
     主な食材:緑黄色野菜、イモ類、果物
  • ビタミンE
    →血管を保護し、酸化を防ぐ。ビタミンCと一緒に摂ることでより抗酸化力が強くなる。
     主な食材:アーモンド、アボカド、オリーブオイル、ウナギ、カボチャなど
  • ビタミンB6
    →免疫機能の維持、免疫抗体の生成。
     主な食材:マグロ、カツオ、鶏肉、赤身肉、バナナなど

腸内環境を整えて免疫力をアップ

体内では、白血球の免疫細胞によって、ウイルスや細菌の侵入・悪化を防ぎます。
そのなかで、免疫細胞の約70%が腸内に存在していることから、食事から腸内環境を整えていきましょう。

腸内環境を整えるためには、

食物繊維(穀物類、野菜、根菜類、海藻類など)
発酵食品(納豆、味噌、チーズ、ヨーグルト、甘酒など)

を食事に取り入れてみましょう。

帯状疱疹は水痘ウイルスが再活性化することによって引き起こされる感染症です。
免疫力を高める食事は、ウイルスや細菌と戦う免疫細胞を強化し、体の回復を助ける役割を果たします。
バランスよい食事を意識して健康に過ごしましょう!

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