皆さんはダイエットしようと決意したとき、なにに気を付けていますか?
野菜を普段より多く食べる、糖質を制限する、14時間断食ダイエットなどなど・・・今まで数々のダイエット方法がメディア等で紹介されてきました。
どのダイエットをする際にも重要なのは、摂取エネルギーのコントロールです。
体重を減らすには、1日の消費エネルギー>1日の摂取エネルギーにすることで、体重は減っていきます。
ただし、過度なエネルギー制限は体に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
過度なエネルギー制限
人の身体は、その環境に順応しようと変化します。
これをホメオスタシス(生体恒常性)と言います。
1日の摂取エネルギーを抑えることで体重は減っていきますが、そのうち、「今入ってきているエネルギーで生きられるようにしないと!」と、身体はエネルギーを節約するようになります。
いわゆる、代謝の悪くなった状態のことです。
皆さん、ダイエット中に「全然食べてないけど痩せられない!」なんて経験ありませんか?
多くの場合、上記のことが身体で起こっている可能性が高いです。
では、どうしたら代謝を落とさずにダイエットを行えるのでしょうか。
代謝を落とさないダイエット方法
実は、ダイエットを行うと、人の代謝は必ず今の状態と比べて落ちてしまうのです。
基礎代謝量:約60%
食事誘発性熱産生:約10%
身体活動量:約30%
基礎代謝量
大部分を占める基礎代謝量は、筋肉や消化器官などといった内蔵の働きによるものです。
ダイエットによって筋肉の量も落ちてしまいます。また、内蔵においても適度なエネルギーが利用されなければ衰えていき、代謝が悪くなってしまいます。
ダイエットをする上で大切なことは、
①なるべく代謝を落とさないよう、運動を行い筋肉の減少量を抑えること
②適度なエネルギーの摂取によって内蔵等の働きを衰えさせないこと
これらを意識することで、リバウンドのしにくい、代謝の良い身体にすることができます。
食事方法
食事の方法として、食事の回数を増やすことは効果的です。
1日3食の代わりに、5〜6回に分けて少量の食事を摂ることで、満腹感を保ちながら摂取エネルギーを制限することができます。
さらに、水分摂取も大切です。
水分は代謝を促進し、満腹感を与える効果があります。
水やお茶をこまめに摂りながら、適度な水分補給を心がけましょう。
欧米の研究によると、水の必要摂取量の目安は生活活動レベルが低い集団で1日2.3から2.5リットル程度、生活活動レベルが高い集団で3.3から3.5リットル程度と推定されています。
長期的に目標を立てましょう
最後に、ダイエットは長期的な目標を持つことが重要です。
急激な体重の減少を目指すのではなく、健康的なペースで体重を落とすことを目指しましょう。
無理な食事制限や無理な運動はリバウンドの原因になることもあるので注意が必要です。