帯状疱疹後遺症とはどのような症状ですか?

帯状疱疹(Herpes zoster)は、子供のころにみずぼうそうを引き起こしたウイルスが体の中(神経の中)に潜伏していて、大人になり免疫が弱ったり、ストレスがたまったりしたときに再度活性化して起こる皮膚疾患です。まずは神経に沿って隠れていたウイルスが活性化し神経に沿った領域に発疹が出現し強い痛みが起こります。発疹は1か月以内には治まりますが、傷ついた神経がその後の帯状疱疹の後遺症を生む原因となります。

帯状疱疹の後遺症として有名なのはやはり痛みです。帯状疱疹後神経痛と名前がついている通り帯状疱疹の発疹が治った後に起こってきます。

帯状疱疹後神経痛はすべての人がなるわけではありません。帯状疱疹が発症して1年経過した時に1割から2割程度の人がまだ痛みに苦しんでいると思われます。先ほど述べたように帯状疱疹のウイルスによって神経が痛むことによって起こってくる痛みです。侵された神経が再生する過程において完全に修復できず本来の機能から変わってしまうことが痛みの原因と考えられています。

たとえば帯状疱疹で傷ついた神経は再生過程において、傷ついた部位に神経腫といった神経の塊を作ってしまうことがあります。これができてしまうと、神経腫が勝手に神経を興奮させることがあります。帯状疱疹後神経痛になった方はわかると思うのですが、突然電機が走るように痛むことがあります。それがまさにこの現象です。また神経の再生過程において神経が他の神経に間違ってつながってしまったりする現象も報告されております。

触覚をつかさどる神経が痛みの神経につながってしまうことが起きたような場合はどうなるでしょう。普通に患部をさわっただけ(触刺激)なのに、痛みの神経まで興奮して激痛が走ったり、風に当たっただけなのに激痛が走ったりします。また、基本的には帯状疱疹ウイルスは感覚神経を侵すのですが、ごく低い頻度で運動神経を侵してしまうことがあります。その場合は帯状疱疹になった部位の筋力低下が起こり、手が動かしにくい、足が動かしにくいなどという後遺症が残ることがあります。ただこれはリハビリテーションをすれば半年くらいで改善するものですのでご安心ください。最後に、これも頻度が極端に低いのですが、会陰部の帯状疱疹にかかった方のなかで、尿が出にくくいなどの症状が残る方がおります。ひどい場合は一時的に導尿をしなければなりませんが、これもまた自然と治るのでご心配はいりません。

以上帯状疱疹による後遺症について述べました。まずは帯状疱疹にならないようワクチンの接種、体調の管理をしっかりしくことが大事でしょう。

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