脊椎圧迫骨折

脊椎圧迫骨折は多くの高齢者を悩ましています。さらに、閉経後の女性は骨粗鬆症を発症しやすいため、より一層骨折のリスクが高い状態であると言えます。

脊椎圧迫骨折とは?

脊椎圧迫骨折は聞いて多くの方がイメージされる通り、脊椎(背骨)が外からかかった大きな力により押しつぶされたように骨折している状態のことです。骨折してしまう原因は転倒したり、尻もちをついたり、咳やくしゃみ、さらには椅子に座っただけや、腰を捻っただけで発症するなど様々です。さらには、気づかないうちに体重を支えきれずに骨が圧迫されて骨折してしまうケースもあります。高齢化が進んだ現代ではありふれている病気です。

大半が胸椎(胸の背骨)と腰椎(腰の背骨)の移行する境目ぐらいで骨折をします。痛みは折れた部位に限局するわけではなく、離れた骨盤あたりまで響く場合もあります。高齢者においては、立てないくらいの強度の腰痛と転倒のエピソードだけでほぼ圧迫骨折と診断をしても良いといっても過言でないです。

脊椎圧迫骨折の検査・診断

まず問診や診察時に、転倒などの痛みの原因が明らかであるか確認をし、レントゲン検査(単純X線検査)にて診断をします。

 レントゲン検査

レントゲン画像より、骨折により椎体変形を確認することができます。しかし、レントゲンでは初期の圧迫骨折は判明しないこともあるため、場合によってはMRI・CT検査を行うこともあります。

 MRI検査

MRI検査では、骨折が新しいものか、古いものかと骨折の発症の時期まで明らかにすることが可能です。

 CT検査

CT検査の場合、3D処理により様々な角度から骨折の状態を確認することができます。

治療方法

治療は保存的治療が基本となります。コルセットを作成し安静にしていただくというのが基本です。骨折初期、特に2、3週間程度は、寝る姿勢はなるべく横向きで、トイレや食事など必要時以外は安静にしていただいた方が良いです。大抵の患者さんは1ヶ月程度で動作時の激しい痛みは落ち着いてきます。ただ、その後は重苦しい痛みが残る人もいらっしゃいます。2ヶ月しても痛みが激しい場合は手術的治療を考えてもよいかもしれません

忘れてはならないのは、脊椎圧迫骨折骨粗鬆症が背景としてあるということです。治ったあとも放置せず、骨粗鬆症の検査を受けるようにしましょう

当院では、骨粗鬆症の治療に関してもサポートさせていただいております。骨折などの病気の予防の観点からも早期に骨粗鬆症の治療を始められることをお勧めいたします。

| コラム一覧へもどる |