普段ビタミンCのサプリを飲んでいます。ビタミン注射とどちらが効果が高いですか。

サプリメントの内服と比べて、点滴は1回量が多いため、ビタミンCの血中濃度を20~40倍以上に増やします。
静脈内に点滴することで、早急に血管内に行き渡り、高い効果即効性が期待できます。

経口摂取の場合

ビタミンCは胃では消化されることなく、そのまま主に小腸で吸収されます。そして血液に乗って体中に運ばれ、貯められて必要な時に使用されます。
吸収されなかったビタミンCは、大腸で乳酸菌などの良い菌を増やしてくれたり、便を柔らかくしてくれます。しかし水溶性のため、大量に摂取しても余剰分は尿としてすぐに排泄されてしまいます。

点滴の場合

経口摂取と比べて、点滴はビタミンCの血中濃度を20~40倍以上に増やします。静脈内に点滴することで、点滴が血管内に行き渡り、高い効果と即効性が期待できます。点滴でビタミンCを投与することを高濃度ビタミンC点滴療法と呼びます。

高濃度ビタミンC点滴療法とは

高濃度ビタミンC療法は、最先端のアンチエイジング治療としても注目されている治療法です。

高濃度のビタミンCを静脈内に直接注入することで、血中のビタミン濃度を高め、コラーゲン生成の促進、メラニンの生成の抑制、抗酸化作用など多くの美容効果が期待できます。その結果、美白効果保湿された弾力のある肌を作ることができ、ニキビやお肌のトラブルの改善を目指すことができます。
その他にも、抗酸化作用によって細胞を攻撃する活性酸素から守り、体の酸化を防ぎます。

また、ビタミン剤の経口内服に比べ血中濃度を効率良く高めるため、疲労や倦怠感の回復即効性があります。
さらに日々のストレスの積み重ねで発生する活性酸素を抑え、健康的なホルモンのはたらきを応援し、ストレスに対応できる体を作ります
加えて、免疫力の向上にも効果があると言われており、体内のウィルスや病原菌を排除する「白血球の機能」を強化して免疫力をアップします。

いくつかの研究では、ビタミンCの投与で風邪症状の軽減が報告されています。また、がん予防にビタミンCが注目されており、超高濃度ではがん細胞を殺し、抗酸化作用によりがん細胞の発生を抑える効果があると言われています。その他には、口内炎の炎症鎮静、歯周病の予防などにも有効です。

まとめ

期待される効果が美肌や日焼け防止などであれば、サプリメントを継続して摂取する方が効果的であり、疲労や倦怠感の回復、免疫力の向上やがん予防を目的とするのであれば、高濃度ビタミンC点滴療法が効果的と言えます。

当院ではビタミンCを3000㎎配合した高容量ビタミンC注射を受けることができます。
>>興味のある方は、こちらへ

| よくあるご質問一覧へもどる |