腰痛の原因は様々ですが、生活習慣や食事の乱れによって腰痛になってしまうことがあります。
日頃の生活習慣や食事に気をつけることによって、腰痛を予防していくことができます。
腰痛は2種類に分けられる?
特異的腰痛
骨や筋肉に異常があることによって引き起こされる腰痛を特異的腰痛と言います。
代表的な病気は、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、骨粗鬆症などがあります。
どの疾患も、時にはひどい激痛を伴うことがある腰痛です。
非特異的腰痛
痺れや麻痺などの神経症状や基礎疾患がなく、検査を行っても原因が分からない腰痛のことを非特異的腰痛と言います。
腰痛を訴える方の約80%が非特異的腰痛です。中腰や猫背などの日々の姿勢や運動不足、ストレス、食事、休養不足などの不特定のさまざまな要因によって腰痛が発生します。
腰痛を予防するために体づくりに必要な栄養素と食事
腰痛×食事:カルシウム
骨を強くするのに重要な栄養素です。
カルシウムは、乳製品や骨ごと食べられる小魚、干しエビ、煮干しなどに多く含まれています。カルシウムの吸収を助ける働きがあるビタミンDや骨を作るのに欠かせないマグネシウムも合わせて摂って頂きたい栄養素です。
腰痛×食事:たんぱく質
筋肉、臓器、髪、爪、ホルモンなどを作るのに重要な栄養素です。
たんぱく質は、肉・魚・大豆製品・卵などの食べ物に多く含まれています。
厚生労働省の定めた、たんぱく質の食事摂取基準によると、1日に必要なたんぱく質の推奨量は、下記の通りです。
・男性 15〜64歳 65g
・男性 65歳以上 60g
・女性 12〜17歳 55g
・女性 18歳以上 50g
範囲に関しては、概ねの量を示したもので、妊婦や授乳婦は推奨量がさらに加算されます。
たんぱく質不足は、筋力の低下や身体機能の低下を招き、腰痛の原因になります。
毎日の食事で、たんぱく質を摂取することを意識していくことが重要です。
腰痛を悪化させてしまう食事
白米、麺類、パン類、お菓子といった糖質は、食べすぎてしまうとAGEsを生成しやすくなります。
AGEsとは、終末糖化産物と言われ、食事によって摂取された過剰な糖質と体内のたんぱく質が結合されて生成された物質です。老化を進行させる原因となるAGEsは、炎症や疼痛を増悪させてしまう作用もあります。
原因を特定できない腰痛に悩んでいる方は、白米や、麺類やお菓子などの糖質を多く含む食べ物を控えることも必要です。
腰痛の原因は、生活習慣、職業、ストレス、食べ物など様々ですが、全体の8割は原因が分からないそうです。そのため、日頃から生活習慣が乱れないように気をつけたり、腰痛にならないような体づくりを行うことが必要です。腰痛改善のために運動だけでなく食事から生活習慣を見直してみてください。疑問に思ったことがあれば当施設でご相談に乗らせていただきます。