帯状疱疹は、水痘ウイルスに感染した後、ウイルスが再活性化することで起こる感染症です。
帯状疱疹の症状は様々あります。
帯状疱疹の症状
1. 発疹
帯状疱疹の最も一般的な症状は、皮膚に発疹が現れることです。
発疹は、赤みを帯びた小さな水疱で始まり、次第に水疱が集まって疱疹となります。
これらの疱疹は、特に胸や腹部、背中、顔、首などの特定の皮膚領域に沿って帯状に広がることが特徴です。
2. 疼痛
帯状疱疹の症状の中で最も強い症状の一つは、疼痛です。
疼痛は、発疹が現れる前から始まることがあり、発疹が治癒するまで持続することもあります。
この疼痛は、しばしば神経痛として表れ、患部の皮膚や周辺の神経に沿って鋭い痛みや刺すような感覚を引き起こします。
3. 発熱
帯状疱疹の初期段階では、発熱が起こることがあります。
発熱は通常、軽度から中程度の範囲であり、体温が上昇することで全身的な不快感や倦怠感を引き起こすことがあります。
4. 疲労感
帯状疱疹に罹患すると、疲労感や体力の低下を感じることがあります。
この症状は、ウイルス感染による免疫系の活動や神経系の影響によるものと考えられています。
5. 頭痛
帯状疱疹の症状の一つとして、頭痛が現れることがあります。
頭痛は、発疹や疼痛と同様に、ウイルス感染による炎症反応や神経系の刺激によって引き起こされる可能性があります。
6. 痒み
帯状疱疹の症状の中で、発疹部位に痒みが生じることがあります。
この痒みは、発疹が治癒するまで続くことがあり、患部をかくことで疼痛や感染のリスクを増加させる可能性があります。
7. 神経障害
帯状疱疹は、神経系にも影響を及ぼすことがあります。
例えば、顔面の帯状疱疹(三叉神経帯状疱疹)では、顔の筋肉の麻痺や視力の低下などの神経障害が起こることがあります。
帯状疱疹の合併症
帯状疱疹の予防策
帯状疱疹は、感染力があるため、他の人に感染させないためにも早期の診断と治療が重要です。
また、帯状疱疹にかかる前の予防策として水痘ワクチンの接種があります。
水痘ワクチンは、水痘ウイルスに対する免疫を獲得するために使用されます。水痘ワクチンの接種により、帯状疱疹の発症リスクを減らすことができます。
当院では帯状疱疹の治療の他、予防接種等もあります。気になる方はぜひ当院へ一度お越しください。
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この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任