腰部脊柱管狭窄症

腰が痛い、足が痺れる、歩いていると足が痛くなり止まると治るなどの症状はありませんか?これらの症状に当てはまる場合は腰部脊柱管狭窄症という病気の場合があります。

病気と言いましてもこれは加齢による一つの症状と考えることもできます。では写真を見ながら解説致しましょう。

写真1は腰椎(背骨)の模型です。写真左がおなか側(前側)、右が背中側です。みなさんの背中に触れる骨は右側の突起のような部分です。この写真では見えませんが、この背骨の中には脊髄神経が通っています。この背骨の中の脊髄の通り道脊柱管と呼びます。見えている黄色いものは脊柱管から出てきた末梢神経です。これらが足の方へ伸びていき足の運動や感覚を支配します。

■写真1 腰椎の模型

では脊柱管とはどこか説明します。写真2をみてください。
これは背骨を金太郎飴のように切って断面をみたものです。真ん中あたりに黄色く見えるのが脊髄の断面です。(模型なので脊髄が切れていますが。。)脊髄は、背骨の中の空洞を通っていることがわかると思います。この空洞が脊柱管というスペースの正体です。

■写真2 腰椎の模型・断面図

脊柱管狭窄症とはこのスペースが靭帯や骨や椎間板の加齢性の変化により狭くなったものです。

狭くなる様式の分類として、馬尾型神経根型にわかれます。

前者は脊柱管の中心が狭くなります。(空洞の円形が小さくなる感じ)症状としては腰痛や間欠性跛行(歩いていると足が痛くなり止まると治る)が特徴的です。後者は脊柱管の外側(末梢神経の出口)が狭くなるイメージで、症状としては片足のしびれや痛みが特徴的です。

治療は大きく保存治療と手術治療にわかれます。当院で保存治療をメインに行なっております。
内服治療から始めますが、効果が得られない場合は神経ブロック(硬膜外ブロック、神経根ブロックなど)を行い、疼痛の緩和をします。またリハビリテーションも併用し、体幹の筋力強化や柔軟性の獲得をします。腰部脊柱管狭窄症は治る場合もありますが、付き合っていく病気と考える方が自然です。当院では多角的なアプローチをして、患者様の生活を応援する治療を目指しています。

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