腰痛で悩んでいる人はとても多いと思います。
腰痛は、加齢によって筋力が低下してくることも一つの原因と考えられています。筋肉や関節を伸ばすストレッチ体操などを行うと、腰痛などの症状が緩和します。
腰痛持ちが体操をするメリット
腰痛の多くは、背中の筋肉や靭帯、関節の歪みに関連しています。
腰痛が続き動くのが億劫になる方も多いと思いますが、動かず活動量が減ると、筋肉量が衰え、腰の周りの筋肉も衰え、柔軟性が低下してしまい痛みも増加してしまう負のループに陥ってしまいます。
長い安静での運動不足は、脊椎の構造を変化させ筋肉・骨格等に大きく影響を受けてしまうことから、まずは少しからでも体を動かすことをおすすめします。
腰痛の種類によっても効き目が様々になります。
そこで今回は誰でもできてお家でも簡単にできる腰痛体操と腰痛の種類別の腰痛体操をご紹介します。
【お家でも場所をとらない・高齢者の方も座ってできる腰痛体操】
・体側伸ばし
1.椅子の座面に坐骨がくるように座る
2.息を吸いながら右腕を天井に向かって持ち上げる
3.息を吐きながら上半身を左側に倒す(目線は天井に向ける)
4.数呼吸キープ
5.1の姿勢に戻り反対側も行う
・坐位での上体起こし
1.椅子に浅く座り腰は足幅に広げる
2.息を吸って吐きながら顔を引いておへそを覗き込むようにし、背中を丸める
3.吸いながら1の姿勢に戻る
【腰痛種類別の体操】
・ぎっくり腰(急性腰痛)
➡腰丸め体操、腰捻じり体操
・腰部脊柱管狭窄症
➡キャット&ドッグ、猫体操
※腰部脊柱管狭窄症の方は、腰を反らすような神経を圧迫するような動きは腰に負担がかかってしまうため避けましょう。
・椎間板ヘルニア
➡オットセイ体操
脚の後ろ上げ運動
※椎間板ヘルニアの方は、前かがみや中腰の姿勢等で椎間板に負荷がかかってしまうため避けましょう。
腰痛体操をする際のポイント
・呼吸を意識して、合わせながらおこなう!
➡呼吸を意識し、体操することで、インナーマッスルの強化や姿勢の維持につながります。
・まずは10回からでも!一つだけでも行うことから始める
➡動かすことは大事でも、無理は禁物です。まずは無理のない範囲で、徐々に慣れてきたら2セット,3セット等負荷をかけていくと良いでしょう。
・決まった時間に行って習慣化する!
➡一度だけ行っても筋肉はつきません。大事なのは、習慣化すること!
この記事は、BIG TREE. 荻窪クリニックの院長、榎本達也が監修しています。
【資格】
ペインクリニック学会専門医
東京都かかりつけ医認知症研修終了
【経歴】
2005年 順天堂大学医学部卒業
2005年 公立学校組合共済 関東中央病院 内科研修医
2007年 順天堂大学麻酔科学ペインクリニック 講座入局
2011年 順天堂大学大学院卒業(痛みと抗うつ薬に関する論文にて学位授与)
2014年 米国Boston scientific surgical centerにて脊髄刺激電極について研修
2015年 武蔵野陽和会病院 整形外科医員
2022年 BIGTREE.荻窪クリニック院長就任