リバウンドしないダイエットで重要なのは方法も大切ですが、一番は目標設定です。ダイエットには健康を維持してリバウンドしにくい体をつくるために適切な目標設定値があります。こちらから大きくぶれた目標を設定してしまうと、リバウンドしやすい体がつくられてしまいます。
今回はどこに気を付けて目標設定、評価を行えるとよいかについてお伝えします。

■ダイエットでリバウンドしないためのポイント
ポイント①筋肉の減少に気を付ける
ダイエットでリバウンドしてしまう大きな原因は、体重の中身がダイエットをしたことによりリバウンドしやすい体に変化してしまうことが考えられます。
リバウンドしやすい身体とは、筋肉量が少なく体脂肪の割合が多い状態です。
ダイエットにおいて体重の減少ばかりに目がいってしまうと、体の中身がどのように変化したかがわからず、結果的に体重が落ちたが、体脂肪が落ちていないため見た目が変わらないダイエットになってしまいます。

ダイエットで筋肉が落ちてしまうと食事量が増えたり、運動習慣が少しでも減ってきてしまったらすぐに体重が増加するリスクが高まります。そのため、リバウンドしないダイエットのために大事な事は体重の減少に目を向けることだけではなく、体脂肪がしっかり減っているかどうか筋肉量が落ちていないかも確認しながらダイエットを進める必要があります。
体脂肪だけを落とすダイエットでは食事を食べないわけにはいきません。そのため、食事バランスもとても重要になってきます。体脂肪量を落とし、筋肉がそのままであるための食事には糖質、脂質、タンパク質のバランスが大切です。よって〇〇制限と言ったように、糖質や脂質のみを制限するのではなく、これらの3つの栄養素をバランスよく取る食事をダイエット中に心がけることが大切です。

ポイント②基礎代謝
先程述べたようにダイエットは体重のみの低下ではなく、体脂肪もしっかり落としておく必要があります。また筋肉は維持しておくことが重要であり、そのためある程度エネルギーを確保しておく必要があります。その基準として大切なのが基礎代謝です。基礎代謝とは生きていくために必要なエネルギー量のことを言います。そのためダイエットで基礎代謝量以下のエネルギー量での食事を続けてしまうと生きていくために必要なエネルギーが不足し、結果として脂肪ではなく筋肉が減少していってしまい代謝が落ちると言う状態になります。よって、ダイエットでは必要量エネルギーをとるように意識することも大切です。
ポイント③体脂肪を一気に減らしすぎない
私たちの体には防衛反応があり、体を守ってくれる機能があります。そのため、一気に体脂肪を落としてしまうと、体が飢餓状態と勘違いしてしまい、脂肪を体に溜め込みやすいスイッチを押してしまいます。
その結果、最初の1ヵ月は体重が落ちても、その次の月から体重が落ちなくなってしまうなど、ダイエットが効率よく進みにくくなってしまいます。ですので、一気に1ヵ月で体重を落とすのではなく適切な食事を行い、体脂肪が急速におちすぎないようにすることが大切です。
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この記事は、医療法人社団 百年会の理事長、田部田 英之が監修しています。
【経歴】
2002年 慶応義塾大学医学部卒業
2003年 順天堂大学ペインクリニック入局
2006年 保谷厚生病院麻酔科長就任
2009年 BIGTREE.練馬クリニック院長就任